14日ぶりの逢瀬(R)

 

 

長い二週間だった。

​都会の喧騒が遠く下界で揺らめく中、ホテルの高層階の一室は、外の夜景とは対照的に濃密な熱気に支配されていた。

​二週間ぶりの再会。

積もる話は山ほどあったはずなのに、顔を合わせた瞬間に湧き上がったのは、喉元まで出かかっていた言葉ではなく、抑えきれない衝動だった。

​「ずっと……こうしたかった………」

​絞り出すように呟く清四郎。

バスローブの胸元からは、彼自身の興奮と室内から続くプールで過ごしていた名残りの瑞々しい湿り気が漂う。

一方、彼女もまた、カジュアルなTシャツを纏ったまま、彼へと身を委ねていた。

夏の夜……プールで泳ぎたいといった悠理を、清四郎はまんじりと待つしかなかった。

高ぶる欲望を堪えたままで。

ひとしきり泳いだプールの中で清四郎は悠理に仕掛ける。

そのセクシャルな指は彼女の敏感な突起を抓り、捏ね、そして強めに挫いた。

一気に点火する身体は清四郎が作り上げたものだ。悠理の瞳がとろんと落ち、たちまち息が熱くなる。

臨界点までそれを繰り返したあと、部屋へと駆け込む。ベッドに飛び込むまでもなく、二人の唇は求め合った。

​額に滲む汗、熱く上気した頬。

そして互いの渇きを癒すかのように激しく求め合う唇。

濡れた髪が互いの肌に張り付き、そのたびに二人の距離はさらに縮まっていく。

彼の大きな手が彼女の背中を強く引き寄せ、彼女もまた、逃すまいと彼の首に腕を回して身を預けた。

​交わされるのは、言葉を置き去りにした饒舌なキス。

二週間という空白期間が、むしろ磁石のように互いを強く惹きつけた。

 

「くそっ……!っ……足りないっ……!」

清四郎は焦りの言葉を吐く。

舐め尽くしているはずの口の中を、さらなる性感帯を求めて舌が這いずり回る。

悠理の腰はすっかり砕け落ちていたが、盤石な腕が支え、彼の欲望である硬い屹立を、彼女の腹へと押し付け擦った。

「やっ……ぁ……も……だめだよぉ……!」

泣きながらそれでも清四郎の口からは離れられない。

自分も求めていた。

彼の体を……ずっと………。

「………大丈夫………お前の中をいっぱいに満たしてやりますよ。」

上も下も……

囁くような甘いセリフは女の子宮を直撃する。他の誰にも言われたくない言葉だが、清四郎なら心も体も濡れてしまう。

「………はやく……してぇ……」

そんな甘えた声を聞き、性急に剥ぎ取ったシャツと下着を足元に落とした清四郎は、快感に震える悠理の肩を甘く噛んだ。

指先で感じる彼女の興奮を、自身の根元へと塗りたくる。そして細く長い両脚を軽々持ち上げると、躊躇なく蜜がしたたる其処へと突き刺した。

「はぅ……っ!!!」

強制的に声が飛び出る。

一気に押し込まれた男の欲望に、カタカタと歯が鳴る。

圧迫感はいつも以上、そして彼の熱もまたいつも以上に高かった。

「………くっ………締まるな………出そうだ……」

余裕のない男の顔は、悠理の好物でもある。

自ら清四郎の唇へ吸い付き、腰を揺らす。

そして彼に全体重を預けたまま腟内を締め付け、舌を絡め合わせた。

「ゆう…り……あぁ…それは………だめだ……出る……!」

「いいよ?……満たしてくれるんだろ?」

挑発的な言葉に、清四郎は堪えることなく吐精させられた。

とはいえ、二週間の飢えがこれで満たされるはずもなく……肩で息をしながらも、男は悠理の身体を揺さぶり始める。

「………まだまだ、これからですよ……。」

「あ、………うそっ………もう……!?」

やらしい湿音が絶え間なく鳴る中、悠理は一気に絶頂へ向けて追いやられ始めた。

重力を感じさせない清四郎の腰が、激しく律動する。

喘ぎ声はどうせ誰にも聞こえない。

ワンフロアすべてが彼らの部屋だから。

「………せぇしろぉ……あっ、ああ……イッちゃう!!だめ……あぁ……………!」

悠理の嬌声が引き金となり、清四郎もまた二度目の欲望を一滴残らず注ぎ込んだ。

汗だくで崩れ落ちる二人……。

カーペットには白濁した液が溢れる。

悠理は抜けた腰で膝を立てたが、その腰を清四郎は再びがっしり掴み、引き寄せた。

自分の精液が愛する女の股から流れる様は、何度見ても脳が焼き切れる興奮を与えてくる。

「ち、ちょ……休憩!タイム!!あっ……待って………こらぁ……っっつ……!」

泣こうが叫ぼうが容赦はない。

清四郎の化物並みに復活した屹立が、悠理へと突き刺さり、今度は彼女の芽を剥きながら激しい抽送を与え始める。

気が狂わんばかりの快感、そして興奮。

苦しさと甘やかな痺れがたちまち全身を覆い、悠理はひたすら喘ぐほかなかった。

「よく……締まりますね……うねって……僕を搾り取ろうと……必死だ。」

「そ、そんな……っ………ああっ……あっ!!」

性感帯を執拗に捏ねられ、張り詰めた意識が飛びそうになる。

「悠理………一緒がいいか?……それとも………先に?」

「い……いっしょ………一緒が……あ、ぁあ……!」

途端に大きく膨れ上がる性器が、指さえ届かぬ子宮の奥深くを捏ね回し、追い詰めてゆく。

「ふっ……あ、もう、だめ……そこ……おかしくなるよぉ……!だめぇ………!」

「……っ………出すぞ………!」

射精は力強く、雄々しく、どこまでも濃密だった。

三度目の迸りを受け取った悠理は気を失ったかのように床へと転がる。

股の付け根からは、夥しい量の白濁したものが零れていたが、気にする余裕すらない。どう見られようと、相手が清四郎ならそれで良かった。

横たわるスレンダーな身体が……まるで芸術写真のように美しく、清四郎はまたしても喉を鳴らす。

「………シャワーにしますか?」

「ん……連れてって………」

恋人の願いを叶え、汗に濡れた体を宝物のように抱き上げると、清四郎は半開きになった唇へと優しくキスを落とす。

「おまえの中………本当に最高ですね。一生味わっても……きっと飽きない。」

「………飽きられてたまるか!結婚するんだからな!」

「僕のコレにも……飽きないでくださいよ?日々精進しますから。」

いや……ほどほどでいい……と思った悠理だったが、腰に当たる凶悪なソレは既に復活を遂げていた。

「え?あ、まさか…………」

恐怖に見開かれた瞳。

ニッコリと笑う悪魔(清四郎)。

「まだまだ……味わってもらわないと、ね。なにせ二週間分ですから。」

悲鳴を出そうとしたところ、やはり口を塞がれ、悠理は諦めるしかなかった。

蕩けだす体と、愛に満たされる心。

二人の夜は更に激しさを増し、やがて朝を迎えることとなる。