連載物(短編)

Love triangle

sequel

ヨーロッパ随一のホテル『Fida Malika』は、アラブの王族が自分たちの為に建てた豪華絢爛な宿泊施設だった。長期に渡るバケーションを、彼らは親族や臣下、友人達を引き連れやってくる。遣うお金も桁外れ。周辺の街は活気に包まれ、店の主人は懐の...
Love triangle

後編

宣戦布告───僕たちは静かに闘いの火蓋を切ったわけだが…………。同じ屋根の下で暮らす彼に、先へとリードされそうで不安………というのが心からの本音だった。だが、今のところ悠理のサシャに対する思いは古馴染みのそれ。時間と距離が離れていた分、幼い...
Love triangle

中編

サシャ───彼は驚くべき事に僕たちより二個も年上だった。ケンブリッジを飛び級、なおかつ首席で卒業した後、叔父が潰しかけていた事業を引き継ぎ、たった一年半で年商10億にまで押し上げた実績を持つ。母国ロシアからヨーロッパ、そして今はアメリカにま...
Love triangle

前編

※タイトル通り、三角関係!?あれはいつだったか。恐らくは、翌年に初等部の卒業を控えた晩秋だったと思う。肌寒さを感じる中、銀杏並木が輝き、多くのカップルが肩を寄せ合い歩く。平和で幸せそうな光景。そんな街並みを眺めながら、僕は母に託された買い物...
愛が重い女

中編

シャンデリアが煌めく一流ホテルのロビー。今日は披露宴でもあったのか、着飾った男女があちらこちらに見受けられる。豪華なホテルで挙式………ってのも悪くないわね。王族だってこの可憐様にかかればイチコロなんだから、40過ぎの男一人メロメロにさせられ...
愛が重い女

前編

●設定可憐×男悠理×清四郎魅録×野梨子可憐の恋のお話失恋を何度も繰り返せば、ある程度の耐性はついてくるもの。あたしの恋愛運の無さは今に始まったことじゃないけれど、さすがに今回の件はずっしり堪えた。・・・お相手はいかにもなIT企業のトップで、...
人形奇譚

本編

※ほんのりオカルト言い伝えなど、半分は嘘。半分は大袈裟に脚色された何かで───だからその村の人間が話し始めた時、僕は「またか」と胸の中でため息を吐いた。その年の夏。大学部のオカルト同好会に属する僕は、暇だと喚くいつものメンバーを引き連れ、”...
口付け

本編

※Rテイストなお話────ただ、感触を確かめる為の行為だった。それ以上の感情を持ち合わせていたわけじゃない。あくまで探求心のなせる、突発的行動。その時はそう信じていたはずなのに………「悠理、ほら!生クリームついてるわよ!」高校最後─────...
姉、和子の策略

後編(R)

用意された部屋には、大都会の景色がのぞめる大きな窓がはめ込まれていて、恐らくはジュニアスイートほどの広さがあった。父の名前が功を奏したのか、最上級のもてなしをされていると分かる。清四郎は熱っぽく息を吐く悠理をふかふかのベッドに横たえ、冷蔵庫...
姉、和子の策略

前編

清四郎と悠理は皆が言う通り、お釈迦様と孫悟空の関係なのだろう。ともすれば暴走し、トラブルを引き起こす彼女を、彼は先読みして制する。そんな日々を送ってきた二人は、意外にも強い繋がりを築いている。目と目肌と肌直感対直感。見事なコンビネーションで...