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読み切り作品

ナンパから始まるエトセトラ

「おっ!あの子いいな。」東山護(ひがしやま まもる)は嬉しそうに声をあげた。ここは大都会東京の某繁華街。土曜ということもあり人通りは多く、カップル、観光客、家族連れでにぎわっていた。正直人混みは得意じゃない。休みの日は出来るだけ郊外に出掛け...
恋はままならず

恋はままならず〜告知〜

週明けの通学路は普段通りの混雑を見せていて、悠理は我先に車から飛び出すと、黒髪の仲間達の肩を叩いた。「おっす!」「おはよう。」「おはようございます。今日も元気ですわね。」背後から可憐と美童もやってくる。一晩中バイク修理していた魅録だけはどう...
恋はままならず

恋はままならず〜謝罪〜

日が暮れていく────互いの想いを確認した二人は、静けさ漂う中、離れられずにいた。ここは6人の部室で、普段は色恋など持ち込まぬ空間だ。清四郎に抱きしめられ、涙をその制服にしみ込ませた悠理は、気恥ずかしさから少し身じろぐも、彼はよりいっそう強...
恋はままならず

恋はままならず〜想い〜

恋はままならず〜焦り〜ちっぽけな石を蹴ったとて、気持ちが晴れるわけでもない。悠理が抱える悩みは、この晴れた空には不釣り合いに感じるが、何の解決策も見出だせない自分がとことん嫌になり、もう一つの石を大きく蹴った。ブロック塀に弾かれ、先ほどの位...
読み切り作品

片思いの終着点(ショート)

♥悠理視点清四郎が好きだ…………なんて、口に出せない想いを1年も抱えてるどうせ片想い決定なんだ好みじゃないってのも解ってる恋愛なんか興味ありませんよ…………って呆れた顔で告げられるに決まってるやだな自分の想いが届かないってほんとヤダ諦めなき...
読み切り作品

愛情に準ずる欲望(R)

「悠理、そろそろ出ますよ。」「わぁった。」婚約者として、清四郎が正式に剣菱家に越してきたのは大学二年の秋だった。剣菱に婿入りするということは、必然的に跡取り候補となる。とはいえ、兄である豊作も存在するわけだから、今直ぐ決定するわけにはいかな...
読み切り作品

苦い春

それは彼らが仲良くなる少し前のこと──中学3年生……本来、受験勉強に邁進している時期なのだが、聖プレジデント学園に通う生徒にそんな焦りは見当たらない。ほとんど学生が幼稚舎からのエスカレーターに乗り込み、おそらくは大学部までその箱から降りるこ...
恋はままならず

恋はままならず〜焦り〜

発芽→惑い眼の前に広がる不快な光景。初めはなんの冗談だ、と魅録を窺っていたが、どうやら嘘や新手のジョークではないらしい。“達也”と呼ばれる男はよほどのお気に入りなのか、魅録は終始、満面の笑みで彼らを茶化していた。この夜の始まりは彼の一言から...
恋はままならず

恋はままならず〜惑い〜

(発芽から続く)カチカチカチ……枕元のクラシカルな時計がやたら五月蝿く聞こえるのも、思考が、とある一方向を向き、神経が研ぎ澄まされているから。いつもならグルメや旅行、夜遊びのことでシッチャカメッチャカな悠理だが、今は流石にそれどころではない...
読み切り作品

青い夏の日(後編)

前編 → 中編悠理は寝室のベランダに立ち、夜空を見上げている。星の美しさはここからでも充分確認できるが、展望台の方がより鮮明に見えることだろう。今頃、二人はどんな会話をしているのか。気にならないと言えばウソになる 。悠理は先ほど可憐に尋ねら...