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悠丞&椿シリーズ

同じ温もりで・・・・

悠丞君は鈍感で、自分では解っていないようだけど、人を惹きつける魅力がとってもある男の子なの。善人、悪人の識別はほぼ100%正解だし、何故か相手の戦闘力を削ぐような空気感を醸し出しているのよね。あれは確か初等部に入って間もなくのこと。私と悠丞...
悠丞&椿シリーズ

僕の中の火花

僕は剣菱悠丞。中等部の最高学年となってまだ間もない。新しいクラスメイトの顔と名前も、少しずつだけどなんとか一致するようになってきた───気がする。先生達に至っては、間違えずによく覚えられるなって感心するよ、ほんと。うちの学園は基本エスカレー...
悠丞&椿シリーズ

僕のフィアンセ

僕の父さんと母さんは、この学園で伝説となった人達だ。誰に聞いても知っている。正直、ありがたいようなありがたくないような、微妙な感じ。特に父さんとは何かにつけ比べられるため、居心地は良くない。見た目だけそっくりの平凡な息子。成績もほどほど、運...
まだまだ青春シリーズ

邪魔する者は馬に蹴られろ!(前編)

マギタ王国は地中海に浮かぶ小さな国だ。主な資源はアレキサンドライトなどの鉱石と僅かな石炭のみ。乾いた土地では多くの作物は育たず、ほとんどの食材を近隣諸国からの輸入に頼っていた。人口も年々減り続けていて、今や若者はヨーロッパ大陸へ移住しつつあ...
まだまだ青春シリーズ

まだまだ青春

新緑の頃も過ぎ、梅雨が差し迫る学園にて。いつものメンバーは、いつもの場所で、まったりと過ごしている。最近の高校生は発育が良い。美童の鼻の下がグンと伸びるわけもそこにあった。「いやぁ~、今年の新入生は特に良いよねぇ♡」涎を垂らさんばかりに、窓...
眠り姫は僕のもの

眠り姫は僕のもの

それは、まさしく眠り姫を起こす王子そのものだった。初夏の清々しい風がそよぐ中、ポプラ並木の一角、木陰に置かれたアイアンベンチは彼女の居眠りスポット。講義が面白くない日はいつもそこで横たわっている。年頃の女性とは思えない行いだが、悠理はいつも...
道場小話

道場小話5

「さすがにわしも年でのぉ。………弟子を増やすのはもう無理じゃわい。」「んな固いこと言わずにさぁ~。あたいだったら水くみも鶏の世話も経験済みだし、じっちゃんの肩だって揉んでやるじょ?」「ふぅ………確かに、嬢ちゃんほどよく動く弟子はなかなかおら...
道場小話

道場小話4

いくら────いくら和尚から技を聞き出したいにしても、あんなことまでする必要性があるのか?さっきから肩、腕、腰、足………全てをマッサージして回る悠理。媚びるようにヘラヘラと笑いながら。まるで丁稚奉公に来た小僧だ。何よりも苛立つのが、道着の開...
道場小話

道場小話3

試合に負けた清四郎なんて、初めて見る。落ち込んでるよな。プライド高いもん。でも───仕方ないよ。足首ひねってんじゃん。脇腹も打撲してんじゃん。夕べ飲んだ帰り、酔っぱらいの車に轢かれそうになったあたいを、あいつ、助けてくれたんだよ。仕方ないじ...
道場小話

道場小話2

「ふぉっふぉっふぉっ。嬢ちゃんもなかなかやるのぉ。清四郎がほれ、余裕を欠いておるわい。」「じっちゃん!早く攻撃の仕方、教えてくれよ!このまんまじゃ、いつまで経ってもあいつに勝てないじゃん!」「わしゃ知らんもーん。第一おまえさんは、うちの門下...