読み切り作品

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DOLCE(ショート)

「悠理、いい加減にしなさいよ!あんた朝からずっと寝てるじゃない?」高校生活も残すところ、あと数か月。日々寒さが増していく季節の中、剣菱悠理はタマフク柄のクッションを抱きしめ、机に突っ伏していた。お昼休みも終わり、時計はすでに午後一時を過ぎて...
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Beautiful Beast(R)

夜ともなれば──日中の粗野でがさつな印象を、野生味溢れるカリスマ的個性へと転換し、僕を誘い出す。ここ一年……いや一年と半年か。彼女の美しさは、時として神がかっていて見えるのだが、恐らくは男……それも僕という男を知ったからだろうと信じている。...
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我が人生(ショート)

「恋って、いいもんですねえ。」しみじみと、それはまるで年老いた夫婦の間で発せられる言葉のようで、悠理は思わず吹き出しそうになった。「おまえ、いくつだよ。」「年齢が関係ありますか?」「その口ぶりはさすがに高校生じゃないぞ?」「ふふ、今更でしょ...
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嘘つきは地獄のはじまり(前)

あら────あの顔、どこかで見たと思ったら、先月のパーティで悠理にモーションかけてた男じゃないの。ちょっと小太りだったから印象に残ってるのよね。玉の輿探しに余念のない可憐だったが、その時ばかりはふと視線を留め、目を細めた。ここ半年ほど通って...
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片思いの終着点(清四郎ver.)

片思いの終着点(ショート)後悔なんて柄じゃない常に前を向き、己を磨くことが人生に置いて最も重要なことだと思っていた。そんな人間でも、どうしても忘れられない「後悔」がある。野梨子に平手打ちされた時、それを甘んじて受け入れたのは僕に非があったか...
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ナンパから始まるエトセトラ

「おっ!あの子いいな。」東山護(ひがしやま まもる)は嬉しそうに声をあげた。ここは大都会東京の某繁華街。土曜ということもあり人通りは多く、カップル、観光客、家族連れでにぎわっていた。正直人混みは得意じゃない。休みの日は出来るだけ郊外に出掛け...
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片思いの終着点(ショート)

♥悠理視点清四郎が好きだ…………なんて、口に出せない想いを1年も抱えてるどうせ片想い決定なんだ好みじゃないってのも解ってる恋愛なんか興味ありませんよ…………って呆れた顔で告げられるに決まってるやだな自分の想いが届かないってほんとヤダ諦めなき...
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愛情に準ずる欲望(R)

「悠理、そろそろ出ますよ。」「わぁった。」婚約者として、清四郎が正式に剣菱家に越してきたのは大学二年の秋だった。剣菱に婿入りするということは、必然的に跡取り候補となる。とはいえ、兄である豊作も存在するわけだから、今直ぐ決定するわけにはいかな...
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苦い春

それは彼らが仲良くなる少し前のこと──中学3年生……本来、受験勉強に邁進している時期なのだが、聖プレジデント学園に通う生徒にそんな焦りは見当たらない。ほとんど学生が幼稚舎からのエスカレーターに乗り込み、おそらくは大学部までその箱から降りるこ...
恋はままならず

恋はままならず〜惑い〜

(発芽から続く)カチカチカチ……枕元のクラシカルな時計がやたら五月蝿く聞こえるのも、思考が、とある一方向を向き、神経が研ぎ澄まされているから。いつもならグルメや旅行、夜遊びのことでシッチャカメッチャカな悠理だが、今は流石にそれどころではない...