読み切り作品

ショート集 AIイラスト共に

冷めない熱のために…

シャワーの温かな湯気と心に満ちる充足感。​清四郎はシャワーを止め、備え付けの大きなタオルで濡れた髪を無造作に拭った。鏡に映る自分の顔は、先ほどまでの熱っぽさが嘘のように穏やかで、けれど視線には隠しきれない甘い余韻が宿っている。​彼は腰にバス...
ショート集 AIイラスト共に

結婚記念日の一幕

清四郎は自分のチョイスが正しかったことを知る。ヨーロッパ、イタリア。美味しいものをたらふく食べた妻は、ご機嫌で宿泊地のホテルに戻り、更にシャンパンをあおった。軽く3本は空けただろう。普通の人間なら泥酔状態だが、彼女はほろ酔い加減。熟れた果実...
ショート集 AIイラスト共に

彼と彼女の濃密な夜の始まり

柔らかな暖色の明かりが、寝室の空気を優しく包み込んでいた。​清四郎は落ち着いた眼差しで、悠理を見つめている。対する悠理は、買ったばかりのパジャマの裾をきゅっと握りしめ、顔を真っ赤に染め、視線を彷徨わせていた。初めて迎える二人だけの夜。そう…...
ショート集 AIイラスト共に

新たなる絆へ

シャンパンの気泡が弾ける音さえ、ひどく遠くに聞こえる気がした。​「……清四郎?」​悠理が小さく呼びかける。その声は、いつも友人として呼びかけていた時よりもずっと震えていて、わずかに湿度を含んでいた。​二人が交際を始めてから、今日でちょうど二...
ショート集 AIイラスト共に

ショート作品集(AIイラストと共に)

Sweet dawn 茜色に染まる恋 花たちの競艶 男前なカノジョ いつも隣に…… 湯けむりと煩悩 悪夢を見るうさぎ 光輝く時間(続) 闘いの果てに 茜色の二人 誰よりもおまえを……(後編) プロポーズ記念日 誰よりもおまえを……(中編) ...
読み切り作品

A Passionate Night(ショート)

夜の帳が下りたホテルの一室。窓の外には街の灯りが宝石のように散らばり、二人だけの空間を静かに包み込んでいた。​「たまらないでしょう?」​男の声はやらしいまでに低く、甘い響きを帯びている。彼の大きな手が、柔らかな彼女の髪を、頬を優しく、しかし...
読み切り作品

Morning Shower

湯気が立ちこめる浴室の中。シャワーの音が心地よいリズムを刻んでいる。​清四郎は背後から優しく、しかし確固たる強さで悠理を抱きしめていた。落ち着いた眼差しで悠理を見つめる彼の表情には、言葉には尽くせないほどの深い愛情が溢れている。目は口ほどに...
読み切り作品

檻の中の二人(R)

窓の外では、夜の静寂を縫うように冷たい雨が降り続いていた。豪奢な寝室は、互いの吐息と体温で濃密に満たされている。​この逃げ場のない熱狂の中で、清四郎の大きな手が愛おしげに、そして貪るように女の頭を抱え込む。整った顔立ちが目の前にあり、漏れる...
読み切り作品

JUNGLE(ショート)

​「わあ、清四郎!見て見て、あのカバ!」​悠理の弾んだ声が、屋根付きのボートの中に響き渡った。彼女は立ち上がらんばかりの勢いで、水面から顔を出している大きなカバを指差している。その隣に座る清四郎は、慌てて彼女の肩を抱き寄せた。​「危ないから...
読み切り作品

食べたいのはおまえだけ

横浜中華街の喧騒から一歩足を踏み入れたそこは、湯気と活気に満ちた別世界。路地裏という立地ながらも人は行列を成す。中国広東省出身の料理長は特級厨師の腕前と評判で、予約必須の店と名高く、今日も噂を聞きつけた客が、美味しそうな香りを嗅ぎながら店の...