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太陽の下で(本編)

第一話

聖プレジデント学園高等部。春に赴任したばかりの数学教師は、見た目通り真面目で厳しく、そして頭が良かった。毎朝、真っ直ぐ背筋を伸ばして出勤する姿に、女子生徒達は黄色い声をあげる。「菊正宗先生ってうちの教師とは思えないほど素敵だわ!」「本当!あ...
Cupid & Nightmare

第三話

泣き腫らした顔は、自分でもうんざりするほど不細工だった。悠理は自室の洗面所で涙を流し去り、無理矢理口角を持ち上げる。恋を強く自覚したと同時に失恋。胸が張り裂けるほどの辛い痛み。しかし、いつまでも泣くのは性に合わない。この恋に見切りをつけるに...
Cupid & Nightmare

第二話

「はぁ~・・やっぱり主さんは最高。」女は赤い舌でペロリと唇を舐め上げ、満足そうに口端を上げた。いつしか夕陽は落ち、部屋は薄闇に包まれていた。普段は清浄な空気が漂う寝室に、微かに血の香りが零れる。むわっと澱んだ空気がこもる中、部屋の主は億劫そ...
Cupid & Nightmare

第一話

━━━━ん?その日、親友の肩に異様なほど長い、黒とも焦げ茶ともつかぬ一本の髪の毛を見つけたのは、魅録が彼のパソコンを覗き込もうと腰を屈めた時だった。野梨子のものでは勿論、ない。かといって彼の姉にしては長すぎる。常日頃から、清潔さを強く意識し...
Cupid & Nightmare

序章

~序章~「また一人殺されたんですって!これで5人目よ?ほんと物騒な世の中よねぇ。」週刊誌を捲りつつ、可憐がぼやく。美童は放課後のデートの下準備に余念が無く、魅録はメカニカルな雑誌に夢中な様子だ。野梨子は悠理におやつを与え、悠理はそれを一瞬で...
Pirate Panic(完結)

最終話

突き付けられた銃口は鈍い光を放っている。その冷たさは悠理を徐々にではあるが、冷静にさせていく。カロリーを摂取したことで身体は温まり、さっきまでの苛立ちも少しは取り除かれた。問題はこの窮地をどう切り抜けるか。敵は一人。大きな身体で覆い被る、残...
Pirate Panic(完結)

第三話

悠理がわざわざ身代わりを申し出たのは、彼らからヨギを引き離す為でもあったが、一番の目的は拘束を解いてもらい、何かしらの食べ物を胃に収めることだった。一日六食。それも毎度恐るべき量を食べる彼女にとって、空腹は耐えがたい拷問。今もぐぅぐぅと警笛...
Pirate Panic(完結)

第二話

饒舌になった男の話は聞くに耐えないものへと変化してゆく。清四郎達は、鋭い眼光で僅かな隙を狙ってはいるものの、彼らは意外と統率の取れた集団で、なかなか綻びを見せようとはしない。二人の焦りは募るばかり。かといって、縛られた状況で暴れても事態は好...
Pirate Panic(完結)

第一話

贅沢に慣れきった彼らでも、大海に沈み行く美しい夕日は何度見ても飽きない。基本食べ物にしか興味を示さない悠理ですら、その大きさと見事なグラデーションにはポカンと口を開けていた。「素敵ねぇ。」「ほんと、贅沢な景色ですわ。」想像していたよりも穏や...
Pirate Panic(完結)

序章

それは、修羅場を潜り抜けて来た彼らにとって、新たな試練の一つだった。大学部へと進学した六人。最初の二ヶ月は新しい生活に浮き足立ち、それぞれの興味ある事、そして色んな集まりへと顔を出していた。しかし彼らは結局のところ直ぐに飽きてしまう性質で、...