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恋じゃなきゃダメなんだ(完結)

中編

パーティから四日経ったその日。講義が終わり部室へと顔を出した僕は、5人に囲まれた状態で雑誌を突きつけられた。それは時事ネタから芸能まで、フレッシュな話題を多くの分野から取り上げる、一般大衆向けの所謂、娯楽雑誌だった。コンビニなどでよく見かけ...
恋じゃなきゃダメなんだ(完結)

前編

恋じゃなくていいの続き二泊三日の離島を楽しんだ僕たちは、東京に戻ってから、事の顛末を皆に伝えた。「え?嘘でしょ・・・・」「悠理と?」「いつの間に?」「へぇ、なるほどねぇ。」それぞれの反応を楽しむ余裕がない悠理は真っ赤になりながらも、僕の袖を...
恋じゃなくていい

恋じゃなくていい

「あたいがおまえを好きだって言ったら、どうする?」吹き荒ぶ風雨の中、彼女はハッキリとそう言った。浴衣の袖をギュッと握りしめ、浚われる髪が顔の半分を隠す。言葉が返せない。そんな経験は、優秀な僕にとって初めてのこと。「あたいは…………いつまで経...
新米秘書弓子の恋心(完結)

後編

カシャン……悠理は物音がした方向へと慌てて振り向く。折角娘が寝入ったと言うのに一体何の嫌がらせだ、と怒りを交えて。それは隣室にある、清四郎の書斎から聞こえてきた。愛娘がしっかり眠っていることを確認した悠理は、そっと寝室から抜け出し、書斎の扉...
新米秘書弓子の恋心(完結)

前編

ピーピーピー本日三度目のエラー音が鳴り響く。有能なはずの最先端コピー機が俄に騒ぎ始め、働く人間達を苛む。「あぁ、またなの~?」秘書課に配属されたばかりの守屋弓子(もりやゆみこ)はがっくりと肩を落とした。有名私大をトップで卒業し、難関の剣菱本...
砂漠の王子が恋する時(番外編)

甘い罠

「砂漠の王は何を求めるか?」(後) のその後・・・愛してる。愛してる。清四郎だけが、あたいの身体をこんなにも熱くする。15時間きっかりで帰宅した夫に、10分後、早速ベッドに押し倒されていた。でもそれは自分が望んだこと。「おまえが何かを隠して...
砂漠の王子が恋する時(番外編)

砂漠の王は何を求めるか?

二人が香港から帰国して二ヶ月が経ったその頃。サイードとの偶然の再会も記憶から薄れ始めていた悠理は、母・百合子に連れられ、とある団体が行う国際親善パーティに出席していた。いつもなら夫婦仲良く参加するそれも、万作が畑仕事でぎっくり腰を患った為、...
砂漠の王子が恋する時(番外編)

砂漠の王が憂いに惑う時

それは偶然が生み出した再会であった。結婚丸三年の祝いを香港で過ごそうとやって来た清四郎と悠理。万作ご自慢の別荘と迷った挙げ句、ペニンシュラのスイートを五泊貸し切り、あちらこちらで食べまくる。まさに悠理の独断場。年を重ねても彼女の食欲は一向に...
砂漠の王子が恋する時(番外編)

砂漠の王へとなるために

サイードは街を見下ろしていた。強い風が吹き、黄砂にぼやけた世界。踏みしめているそこもまた、砂の塔ではないと誰が言える?この銀色をした建物も、明日には塵に還るかもしれないのだ。「サイード。」「マリア。」一人の美しい女はクリーム色のソファから、...
砂漠の王子が恋する時(本編/完結)

本編

その日の夜。剣菱邸を訪れた客人は、多くの御付きを従え、金色のロールスロイスで乗り付けた。夜目にも目立つ豪華な車。そんな彼らを負けじと出迎えたこの屋敷の主人もまた、金の袴に金の草履を身に着け、悪趣味を競うかのような出で立ちだった。「父ちゃん…...