読み切り作品

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Baby Baby

「やっぱ、ちっちぇーなぁ。これがほんとにでかくなんのか?」「なりますよ。ひと月経つ毎に、見た目も体重も変化していきます。」「確かにあたいも生まれた時、すんげぇちっちゃかったから……こいつも似たんだろうな。」「へぇ、今からは考えられませんね。...
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初祈願(悠歌ショート)

「ありがとう、パパ。」七歳になったばかりの愛娘が、頬にキスをしてまで喜ぶ瞬間。父親というものは一生娘を手放したくない生き物なのだと、つくづく理解できる。「大切に遣うんですよ?」「うん!」花車が描かれた友禅の振り袖も、わりと様になってきたじゃ...
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ひ・め・は・じ・め(正月小話)

「せーしろー!姫始めしよーぜ!」「悠理………その漢字、正しく変換されてます?」「は?“姫”、“始め”、だろ?他にあんの?」「諸説ありますが、元々“姫始め”という言葉に『年が明けてから初めてするセックス』の意味はありません。」「うそん!まじ?...
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小さなプレゼント(野→魅)

どんよりとした空。東京の雪は湿っぽくて、コートの肩をじっとり濡らしてしまう。───電話して迎えを呼べば良かったかしら?イルミネーション輝く銀座の街中。イブともなれば人混みに加え、車も多く、誰かを呼び出すのはちょっと面倒だった。デパートは大混...
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Sweet Night

こいつと夜を過ごすようになって、どのくらいになるだろう。高等部を卒業した直後に変わった二人の関係。“優等生”の仮面を剥がした男は、美童顔負けの色気で迫ってきた。───ちょ、おまえ、そんなキャラだっけ?───変ですか?女を口説いたことがないの...
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Thanks to a God.

眩いばかりのイルミネーション。耳を通り抜けるクリスマスソング。たとえ雪が降りそうなほど寒くても、行き交うカップルたちの表情は明るく、誰もが底抜けに幸せそうだ。「やれやれ。こんな時期に外で待ち合わせなど、一体どこに視線を定めれば良いやら。」い...
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Fragrance(ショート)

悠理から香る甘い匂い………その香りに敏感な鼻が反応したとき、僕は彼女を意識していると気付いた。今まで感じたことのない………女性らしい香り。香水とは違う。かといってフェロモンの類でもない。それは甘く、不思議と惹きつけられる匂いだった。・・・「...
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IF 悠理が菊正宗家に嫁いだら(ショート)

「あら、紫陽花が満開。」玄関から一歩出たばかりの和子は目を細め、喜んだ。彼女の誕生月でもある水無月はじめじめと鬱陶しいものの、青紫の花が雨によく似合うため、わりと好きな季節となっている。隣家のお嬢様はいつも二枝ほど持ち帰り、玄関先に飾ってい...
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宣戦布告

街中を一組のカップルが歩いていた。いや、正確にはカップルのような近い距離で。楽しそうに、時折小突き合う年頃の男女。女は最近流行のチーズドッグというものを頬張っていて、口の周りを汚せば、隣の男はそれを手の甲で拭ってやっていた。どこかで見たこと...
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missing you(ショート)

くそぉ………瞼が重い。夕べ、調子に乗って飲み過ぎたか。せっかくのクリスマスだってのに、二日酔いなんて冗談じゃねぇ。手繰り寄せた携帯電話を見ればメールが四件。その内二件は可憐で、今夜表参道で行われるパーティについての話だった。もう一件は魅録。...