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彼女のDeclaration

────幸せ?そう聞かれて、曖昧に笑うしかないあたし。幸せ………なのかしら。この美貌と完璧なボディスタイル。それに楽しい仲間たち。ママは元気だし、特に困ったことはないけれど───素直に“幸せよ!”って笑うことは、まだ出来ない。玉の輿を狙って...
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Phone Call

───よぉ、悠理。今から出てこれねぇか?アツシの就職祝いで飲み屋貸しきったんだけどよ。箱がでかすぎて、人が足りねぇんだ。だからアツシだよ、アツシ!おまえ、この間、奴の後ろに乗って喜んでたろ?そう、ヤマハのナナハン………赤いボディの派手なやつ...
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買収する男(小話)

「どうしたの?清四郎ちゃん。」「ううん………何でも。」「……………剣菱さんが気になる?」「別に。」「ウソ。一年生になったらあの子と同じクラスになりたかったんでしょ?」「ち、違うよ。そんなんじゃない。」「顔、すごく赤いわ。清四郎ちゃんってばウ...
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春よ、恋

「ほら御覧になって。菊正宗様と白鹿様。」「お二人とも素敵ねぇ。」「雛壇に並んでも、遜色なくてよ。」「是非、コスプレしていただきたいわ。」「まあ、賛成!さぞやお美しいことでしょうね。」あれは高校一年の時だったか。学園の姦しい生徒達が噂していた...
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going my way

「いいですか?お酒はほどほどに。帰りは名輪を呼ぶか、タクシーを捕まえなさい。携帯電話を無くさないよう時々チェックするんですよ?」「はいはい。わあったってば。親よりもうるさいぞ、清四郎。」「親以上に………愛している自信はあるんですけどね。」「...
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悪夢に魘される男

「ごめん、清四郎。やっぱあたい………魅録みたいな男が好きだ。これからは魅録と生きてく。」「わりぃな。清四郎さんよ。こいつは俺が責任もって大事にするから、許してくれよな。」「な、何を…………馬鹿なこと…………」「だっておまえ、詰まんないんだも...
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missing

さ み し い───声に出したら、なんてチープな音の並び。だからヤなんだ。こんな風にうじうじするくらいなら、好きになんてなりなくなかった。特別な男なんて作りたくなかった。ただの友達で、あのままの関係でよかったのに………結局、負けちゃったんだ...
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彼らの日常

「やれやれ、どうしてこうも学習能力がないんでしょうねぇ。」「う、うるさいやい!」「食べ過ぎが原因で腹を壊して、アトラクションに乗りそびれた………なんて、大学生のすることじゃありませんよ。」「ぐっ…………」「あまつさえ、“二時間も並んでたんだ...
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Dilemma

────ちぇ。このパーティはハズレだな。立食パーティとは名ばかりで、腹の足しにもならないカナッペや、見た目だけ綺麗なサラダばかり。唯一、豊富に揃えられたワインも大して美味くはなく、悠理の顔は静かに曇っていった。ケチで有名な某企業の親善パーテ...
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仮面を脱ぐ男(R)

夜の帳が下り───昼間は騒がしい剣菱邸も闇の静寂に包まれる。騒がしさの一端を担うこの家の令嬢も、今年25歳。なんと、一人の娘を持つ若妻だ。夫とは長い付き合いの末、二年前、結婚に踏み切った。当然の如く婿入りした彼は、長男をさておき、直ぐ様’跡...