読み切り作品Campari Night(R) 漆黒の前髪が額を擽り、整った唇が悠理のものにそっと重なった。 「悠理、今夜は帰らなくてもいいですね?」 そう確かめたのは男だったが、本当は悠理こそが尋ねたかった。 ――――『今日は一緒に居てくれる?』六人が大学を無事卒業し... 2019.11.28読み切り作品
読み切り作品vaulting ambition(R) 「あ………待って、せぇしろ!」 「嫌だ。」 「こ、こんなとこで………せめて、あたいの部屋、いこーよ。」 「あそこはメイドの出入りが多いでしょう?ここなら、まさか使っているとは思われないから。」 二人が縺れ合いながら飛... 2019.11.28読み切り作品
読み切り作品Sweet night surrounds me.(R) 「や………ぁあっ………!」 滑る指はいつも熱くて、抉じ開ける強引さが悠理の胸を震わす。 外は嵐━━━ しかし風の唸り声すら聞こえない濃厚な夜。 昼間、学園きっての天才として名高い男は、速やかに野獣へと変わる。 ひっそりと落... 2019.11.28読み切り作品
読み切り作品slip of the tongue(R) 「あ……それ、やっ………!」 悠理が涙目で懇願しても、清四郎はくるりと返した下半身を押さえこみ、ズンズンと奥を穿つ。 本能のまま繋がる獣の様な体勢で、恥ずかしい部分を晒し、掘り起こされる快楽に身を委ねる自分が未だに信じられない。 ... 2019.11.28読み切り作品
読み切り作品newlyweds(R) 「こんなのやだっ!外から見えちゃうかもしんないだろ!」 「それが何か?僕はここでおまえを抱くと決めたんです。」 「ばかぁ………ぁあっん………!!」 防音ガラスに押し付けられた悠理の悲鳴は、誰の耳にも届きはしない。 ... 2019.11.28読み切り作品
Pandora's boxno escape(R) 男は、まだあどけなさすら残る少女を、軽々と組み敷いていた。 ほんのり桃色に染まった肌は、先ほどから続く執拗な愛撫によるもの。 男は少女の身体の全てを知り尽くし、そして舐め尽くそうとしていた。 「や、やだ…………こんなカッコ……... 2019.11.28Pandora's box
読み切り作品never leave you(R) 二ヶ月ぶりの帰国。 清四郎は嬉々として出迎えた妻を直ぐ様押し倒し、思いのままに貪り始めた。 荒々しく脱いだスーツや下着が、ベッドの下へと乱雑に放り投げられる。 そのどれもが、一般人ならば目を剥くほどの値段だ。 だが、彼にとって... 2019.11.28読み切り作品
読み切り作品Good Supporter(R) 「助っ人?」 「はい!剣菱先輩、お願いします!」 六つの頭を下げてくる弱小クラブは、今年発足したばかりの女子バスケット部。 無論、部員も少なけりゃ実力も低い。 ここは運動部部長として、手助けしてやるのが人情というものだろう。... 2019.11.28読み切り作品
読み切り作品alone with you(R) 爽やかな朝の光差し込む、剣菱家の一室。 そこには結婚一年目の若夫婦がすやすやと眠っている。 元は令嬢一人の贅沢な部屋。 ヨーロピアンテイストだったそこを、結婚を機に大改造し、機能的かつスタイリッシュな内装へと生まれ変わらせ... 2019.11.28読み切り作品
読み切り作品Non stop(R) ────今週末、出かけませんか?泊まりで・・・ そう言ったヤツの顔は、いつもよりほんのちょっぴり強張っていたように感じる。 どうしよう───来るべき時が来た! 互いの気持ちを確かめ合って、そろそろ三ヶ月。 ハタチ... 2019.11.28読み切り作品