orner

読み切り作品

Campari Night(R)

漆黒の前髪が額を擽り、整った唇が悠理のものにそっと重なった。 「悠理、今夜は帰らなくてもいいですね?」 そう確かめたのは男だったが、本当は悠理こそが尋ねたかった。 ――――『今日は一緒に居てくれる?』六人が大学を無事卒業し...
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vaulting ambition(R)

「あ………待って、せぇしろ!」 「嫌だ。」 「こ、こんなとこで………せめて、あたいの部屋、いこーよ。」 「あそこはメイドの出入りが多いでしょう?ここなら、まさか使っているとは思われないから。」 二人が縺れ合いながら飛...
読み切り作品

Sweet night surrounds me.(R)

「や………ぁあっ………!」 滑る指はいつも熱くて、抉じ開ける強引さが悠理の胸を震わす。 外は嵐━━━ しかし風の唸り声すら聞こえない濃厚な夜。 昼間、学園きっての天才として名高い男は、速やかに野獣へと変わる。 ひっそりと落...
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slip of the tongue(R)

「あ……それ、やっ………!」 悠理が涙目で懇願しても、清四郎はくるりと返した下半身を押さえこみ、ズンズンと奥を穿つ。 本能のまま繋がる獣の様な体勢で、恥ずかしい部分を晒し、掘り起こされる快楽に身を委ねる自分が未だに信じられない。 ...
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newlyweds(R)

「こんなのやだっ!外から見えちゃうかもしんないだろ!」 「それが何か?僕はここでおまえを抱くと決めたんです。」 「ばかぁ………ぁあっん………!!」 防音ガラスに押し付けられた悠理の悲鳴は、誰の耳にも届きはしない。 ...
Pandora's box

no escape(R)

男は、まだあどけなさすら残る少女を、軽々と組み敷いていた。 ほんのり桃色に染まった肌は、先ほどから続く執拗な愛撫によるもの。 男は少女の身体の全てを知り尽くし、そして舐め尽くそうとしていた。 「や、やだ…………こんなカッコ……...
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never leave you(R)

二ヶ月ぶりの帰国。 清四郎は嬉々として出迎えた妻を直ぐ様押し倒し、思いのままに貪り始めた。 荒々しく脱いだスーツや下着が、ベッドの下へと乱雑に放り投げられる。 そのどれもが、一般人ならば目を剥くほどの値段だ。 だが、彼にとって...
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Good Supporter(R)

「助っ人?」 「はい!剣菱先輩、お願いします!」 六つの頭を下げてくる弱小クラブは、今年発足したばかりの女子バスケット部。 無論、部員も少なけりゃ実力も低い。 ここは運動部部長として、手助けしてやるのが人情というものだろう。...
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alone with you(R)

爽やかな朝の光差し込む、剣菱家の一室。 そこには結婚一年目の若夫婦がすやすやと眠っている。 元は令嬢一人の贅沢な部屋。 ヨーロピアンテイストだったそこを、結婚を機に大改造し、機能的かつスタイリッシュな内装へと生まれ変わらせ...
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Non stop(R)

────今週末、出かけませんか?泊まりで・・・ そう言ったヤツの顔は、いつもよりほんのちょっぴり強張っていたように感じる。 どうしよう───来るべき時が来た! 互いの気持ちを確かめ合って、そろそろ三ヶ月。 ハタチ...