読み切り作品

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Challenger

「へへ。いつも悪いね。美味しく頂くよ!」 「悠理様♡♡♡」 彼女の日常は基本賑やかで─── 食べ物を中心に世界は廻っていると言っても過言ではない。 信奉者達はせっせと貢ぎ物を届け、少しでも彼女の晴れやかな笑顔を見たい...
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月と太陽と

────なんだ。寝ちゃったのか。 結婚前の挨拶周りは確かに疲れた。 お互い、遠くの縁戚関係にまで手を伸ばしたため、全て終えるのに丸五日もかかってしまったし、悠理に至っては慣れない作り笑顔にもうヘトヘト。 いくら体力に自信が...
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太陽より眩しい彼女

※大学生。第三者視点。 「なぁ、アレ、誰?」 俺が指さした方向を、ダチになったばかりの久我君はめんどくさそうに振り向いたが、イマイチ伝わってなかったらしく、「あのフワフワの髪した、スレンダーな女の子だよ!...
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ウルトラ★マニアック

「あら、わりと………似合うわね。」 「本当ですわ。(凹凸少ないくせに)」 「うん。どことなくエロスを感じるよ。」 「そーか?………俺は何も感じねぇな。」 「貴方達は見ないでください。気分が悪い。」 「せ...
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Heart Beat

あたいはどうかしている。 この男の声と香り。 そして、滑らかな肌に痺れるような甘さを感じて、クラクラする。 初めてだ。 男にこんな感覚を抱くなんて。 夕べは酒の勢いでチンピラと一悶着おこしてしまったところ、清四郎に助け...
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初恋、自覚、そして暴走

──────I love you …………… ユウリ それは大学に来た交換留学生の台詞。 金髪碧眼の彼、ジョシュ(アメリカ人)は、破天荒な美少女、剣菱悠理に一目惚れしたらしい。 異性から初めて告白された彼女が、どう反応...
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好きだから・・・・・

「せーしろーの馬鹿!!スケベ野郎!」 「おや、スケベな僕が好きなんじゃないんですか?」 「違う!好きじゃないもん!この女ったらしめ!」 「む?いったい僕のどこが女たらしなんです?」 「だーかーらー!さっきも言...
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waiting in vain

────好きだよ、清四郎。 そう言えば、あいつは嬉しそうに笑う。 どんなに不機嫌だろうと、一瞬で変わる顔色。 これはあたいだけが使える魔法。 ────悠理ってすごいよね。 美童が感心する。 まあな。 あの扱いに...
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二人きりの夏

悠理と二人きり、三度目の夏だ。 といっても、いつものメンバーと旅行に出かけることも多く、実質一週間くらいしか二人きりではない。 そんな貴重な時間を、南の島やアフリカに当て、今まで楽しい夏休みを過ごしてきた。 今年もまた、紺碧の空と...
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That’s gene!

「ほんと、あんたにそっくりよね。」 「悠理の寝顔とまったく同じだよ。」 「可愛らしいですわ。色も白くて………きっと美人になりますわよ。」 「性格まで母親に似ちまったら大変だけどな。」 「悪かったな!どーせ頭も似てくれ...