砂漠の王子が恋する時(番外編)砂漠の王は何を求めるか? 二人が香港から帰国して二ヶ月が経ったその頃。 サイードとの偶然の再会も記憶から薄れ始めていた悠理は、母・百合子に連れられ、とある団体が行う国際親善パーティに出席していた。 いつもなら夫婦仲良く参加するそれも、万作が畑仕事でぎっくり腰... 2019.11.17砂漠の王子が恋する時(番外編)
砂漠の王子が恋する時(番外編)砂漠の王が憂いに惑う時 それは偶然が生み出した再会であった。 結婚丸三年の祝いを香港で過ごそうとやって来た清四郎と悠理。 万作ご自慢の別荘と迷った挙げ句、ペニンシュラのスイートを五泊貸し切り、あちらこちらで食べまくる。 まさに悠理の独断場。 年を重... 2019.11.17砂漠の王子が恋する時(番外編)
砂漠の王子が恋する時(番外編)砂漠の王へとなるために サイードは街を見下ろしていた。 強い風が吹き、黄砂にぼやけた世界。 踏みしめているそこもまた、砂の塔ではないと誰が言える? この銀色をした建物も、明日には塵に還るかもしれないのだ。 「サイード。」 「マリア。」 一人... 2019.11.17砂漠の王子が恋する時(番外編)
砂漠の王子が恋する時(本編/完結)本編 その日の夜。 剣菱邸を訪れた客人は、多くの御付きを従え、金色のロールスロイスで乗り付けた。 夜目にも目立つ豪華な車。 そんな彼らを負けじと出迎えたこの屋敷の主人もまた、金の袴に金の草履を身に着け、悪趣味を競うかのような出で立ちだった。... 2019.11.17砂漠の王子が恋する時(本編/完結)
成長期の狭間で(完結)最終話 その日は運動会だった─── 良家の子息子女には、これまた過保護な親がついている。 朝早くから日傘をさすマダム達の笑い声が、聖プレジデント学園中等部には広がっていた。 運動会といえば、誰よりも活躍の場を求める少女が一人。 そし... 2019.11.17成長期の狭間で(完結)
成長期の狭間で(完結)第三話 結局、タッチの差で二位と告げられた悠理達のチーム。 与えられた賞品は、学園のOBでもある有名ピアニストからの招待チケットだった。 「どうせなら四人揃って行こうか。」 そう打診したのは清四郎。 悠理を除く男子二人は即座に頷いた... 2019.11.17成長期の狭間で(完結)
成長期の狭間で(完結)第二話 二人は暫くの間、沈黙したまま歩き続けた。 未だ宝箱らしきモノは見つからない。 宝箱の形状も定かではないのに、悠理はおとぎ話に出てくるようなでっかい木箱を予想していた。 ━━━やっぱこんな単純なルートに有るわけないじゃん。 ... 2019.11.17成長期の狭間で(完結)
成長期の狭間で(完結)第一話 ━━━━う~ん、どうしたもんかな。 中等部に上がったばかりの悠理は悩んでいた。 学園では夏休み前の行事として、二泊三日の林間学校がある。 体力作りの登山と、生徒の交流を目的としたキャンプ。 和気藹々と楽しむBBQや、... 2019.11.17成長期の狭間で(完結)
青い果実たち(番外編)Eyewitness ※オリキャラ視点で 聖プレジデント学園はどこぞの金持ちの子供たちが集まる、特別な学校だった。 しかし僕はあくまで『庶民』の出。 馴染むまで苦労させられたのは確かだ。 価値観も話題も全く違う、まるで高価な檻のような... 2019.11.17青い果実たち(番外編)
青い果実たち(番外編)innocent children(R) 「青い果実たち」の番外編のような感じです。Rなのでご注意を 季節は移ろい── ひんやりとした秋風が吹くようになっていた。 聖プレジデント学園中等部は学園祭の準備で賑わっている。 特に生徒会長である清四郎は、クラス別で... 2019.11.17青い果実たち(番外編)