読み切り作品break out of loneliness. 「ねぇ、おじさん。あたしを10万で買わない?」 ネオン輝く銀座の街角。 彼が思わず立ち止まったのは、その金額に驚いたからではない。 まだ幼さを残す少女が、どことなく若かりし頃の妻の面差しに似ていたからだ。 背伸びするように履... 2019.11.26読み切り作品
読み切り作品For this must ever be(R) とある晩秋の一日。 その日、悠理は勝手知ったる菊正宗邸にずかずかと乗り込んだ。 朝七時半。 いつもならとっくに起きているはずの男が、しかし今朝は前夜の飲み会がたたったのか、いまだ布団の中に沈んでいる。悠理は乱暴に部屋の扉を開けると... 2019.11.26読み切り作品
読み切り作品New Voyage 「シャンパンを一人で飲むのは寂しいんでね。付き合ってくれるでしょう?」 仄かなナイトスタンドに照らされた男は、グラスを二つ手にする。 ワインクーラーに沈みこんだままの黄金のクリュッグはピノ・ノワールのヴィンテージもの。 ... 2019.11.26読み切り作品
薬の効果薬の効果(R) 「あら?この鉢植え………もうダメかしら。すっかり萎れてしまって………」 放課後の部室。 野梨子の手には後輩からプレゼントされた小さな茶色い鉢があった。 花が咲いた状態で渡されたのだが、数日経てばホロホロと花びらを落とし、貧相な見た... 2019.11.20薬の効果
Pandora's boxAIBU(R) こんなの………恥ずかし過ぎるよぉ! ピチャピチャ……… どっち? どっちの音? 手に余るエラの張った怒張がピクピクと震えながら、その力強さを誇示している。 ぬるぬるとした唾液にやらしくテカる恋人の逞... 2019.11.20Pandora's box
責め立てる男シリーズ1 軽々と抱えられる身体に、抵抗する力は残っていない。 男と女の差。 清四郎とあたいの差。 中心を貫く硬く尖った杭が、何もかもを奪い尽くす。 否定する言葉も、 溢れる涙も、 少しばかりの意地も、何もかも………… 「... 2019.11.20責め立てる男シリーズ
責め立てる男シリーズ2 たった15cmの身長差。 けれど僕に覆い被さられた悠理はとても小さく見える。 子供のように必死にしがみついて、啼き声をあげる姿。 押し寄せる快楽を受け止めるのに精一杯といった様子は、見ていてこちらまで切なくなる。 頬を伝う涙をあ... 2019.11.20責め立てる男シリーズ
Pandora's box嫉妬&緊縛(R) 「せぇしろのバカ………キライ。」 「ゆう……り…………」 肉付きの薄い身体が、 ぎこちなさを含む、辿々しい動きが、 清四郎の全てを煽る。 決して快感に涙しているのではない恋しい女が、小さな声で悪態を吐く姿は痛々... 2019.11.20Pandora's box