夜に惑う第五話 自宅に帰った清四郎は、ほろ苦い思いを噛みしめていた。 日はすっかり傾き、夜を連れてきている。 もやもやする胸の奥にまで侵食する勢いで。 ベッドに横たわり思案を巡らすも、気持ちはちっとも晴れやしない。 ─────悠理に男の影 ... 2019.12.15夜に惑う
読み切り作品不機嫌な恋人(R) 夏らしさが感じられる青い空。 風は多少の湿気をはらんでいるものの、決して不快なほどではない。 悠理は流れる景色を見つめながら、それでも晴れない表情で車の窓に顎を乗せていた。 どうにも気持ちが落ち着かない。 モヤモヤ、イライラ。 ... 2019.12.07読み切り作品
読み切り作品不機嫌な夫(R) いつもより少し早い帰宅。 あいつの足音が絨毯敷きの廊下に響く。 予感がする──── 今夜の清四郎は不機嫌だと。 寝室の扉を開けると同時、ネクタイを乱暴に外し、ジャケットと共にあたいが座るソファへと放り投げる。 母ちゃんが先月プ... 2019.12.07読み切り作品
読み切り作品二人で堕ちる宇宙(微R) 清四郎は怖い──── 優しい顔をして、 優しい声をして、 あたいの全部を暴いてしまう。 逃げることも、 拒むことも出来ない追い詰め方で、 あたいを籠の鳥にしてしまう。 いっつもそう。 昔から、そう。 優しいのに... 2019.12.07読み切り作品
読み切り作品Deep Lovers(R) ※イラストと共にR注意報 「あ、やだ、も……イッちゃう………清四郎ぉ!」 切ないまでに泣き叫ぶ女を、男は容赦なく責め立てる。 断続的に痙攣を起こす身体が目に見えて紅く染まり、快感に身を浸す恋人が無我の境地に辿り... 2019.12.07読み切り作品
読み切り作品Deep Jealousy(R) 「やっ………いたっ………!」 男の手は想像以上の強さで悠理を拘束した。 「せぇしろ………あ、あたい……………」 「言い訳は聞きません。この僕を怒らせた責任は、身体で支払ってもらいます。」 「ひっ……!」 ... 2019.12.07読み切り作品
読み切り作品Try forever(R) 「んっ………ぅぅん……ぁあ………」 清四郎のバカ─── もう、何回目だと思ってんだよ。 週に一度のお泊まりデートだからって、夕方6時にチェックインして、昼の12時までノンストップ。 いくらお互い体力あっても………こんなのおか... 2019.12.07読み切り作品
読み切り作品求めるもの(R) 「悠理……後ろを向いて………」 「や………これ、やだ……」 「大丈夫………恥ずかしくないから。僕の言うとおりにしなさい。」 「恥ずかしいとかじゃなくて………おまえの顔、見えなくなっちゃう……だろ………」 「なら………... 2019.12.07読み切り作品
Sweet MemorySweet Memory(本編) しんしんと降り積もる、今年二度目の雪。 信州の山奥に建てられたログハウス調の別荘は静かな夜を過ごすのにもってこいで、僕としてはいたく気に入っていた。 トナカイのラグや、北欧から取り寄せたロッキングチェア。 お気に入りのグラスを並べたエ... 2019.12.07Sweet Memory
読み切り作品裏交渉(小話) ※悠理は魅録になら恋心を暴露出来そうかな?野梨子はどうでしょう。 「清四郎。あんた、気付いてるのか?」 「魅録こそ、気付いていますか?」 「………悠理の気持ちに。」 「野梨子の想いに。」 「「・・・... 2019.12.07読み切り作品