読み切り作品

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秋色の海(R)

庭に植わった金木犀が強く香り出すその季節。 清四郎は悠理を二人きりの旅行へと誘った。 交際して一ヶ月が経つ。 そろそろ次のステップに進みたいと思っていた男は連休を使い、海の見える温泉宿を予約する。 しかし相手はあの悠理。...
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愛と混沌たる欲望(R)

麗らかな春の日。 清四郎は悠理を伴い、親戚から譲り受けた軽井沢の別荘へとやってきていた。 二人は大学二年生。 来週からまた講義が始まる。 交際を始めて半年ほど経つが、互いの想いは燃え盛るばかり。 特にあからさまな態度を見せる悠...
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Hot&Sexy(R)

「おや、目が覚めたんですか?」 湯気立つ肌は、とても40半ばには見えない。 張りのある筋肉がシャワーの名残りを弾いている。 太い首に浮かぶ血管や盛り上がった胸板、割れた腹筋は男らしさの象徴でもあった。 剣菱に婿入りし...
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sink into the abyss(R)

ピチャ………ピチャ…… 「んっ・・・タマ、フク?」 猫が水を飲む音かと思ったそれは、清四郎が股間を啜る淫らな湿音で、悠理は遠退いていた意識を慌てて手繰り寄せた。いつの間にベッドへと運ばれたんだろう。 乾いたシーツの上に脚を大き...
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a bright moon(R)

その日の夜は、色々とストレスを抱えたまま帰宅した。 いつもなら、酒を一杯だけ引っかけ、気持ちをリセットしてから玄関をくぐるというのに・・。 そんな気すら起きないほど、疲労を感じていたのだ。 心身共に・・・・。 剣菱邸の24時。 メ...
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Happy Summer Beach(R)

青い空、輝く太陽、透明な海。 しかし何よりも目を釘付けるのは、僕の恋人。 「さ、泳ご~ぜ。」 「待ちなさい。まだオイルを塗っていないでしょう?」 「あ~、どうしよっかな~。」 「塗った方が綺麗に焼けますよ。...
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gratification(R)

その日は約三週間ぶりのデートだった。 北海道から帰ったばかりの清四郎が選んだ場所は、都内から少し離れた動物園。 わざわざ車を借りて迎えに来てくれるとのことで、悠理は今か今かと待ちわびていた。 久々のお出掛けデートな上、行き先が動物...
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Change My Mind(R)

やぁん………待って、せぇしろ! 人生20年。 こんなエロビデオみたいな台詞が、あたいの口から飛び出すだなんて、考えてもみなかった。男なんて必要ない! 一人でだって生きてけるもん! 軽くそんな風に思ってたけど、そりゃも...
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fascinating woman(R)

今日は待ちに待ったクリスマスイブ。 生まれて初めてではないだろうか。 こんなにもクリスマスを心待ちにしたことは・・・。交際して三ヶ月目の恋人は、今、ジャグジータイプの大きな浴槽でのんびり鼻歌でも歌っていることだろう。 いや、それとも緊...
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He burned with jealousy.(R)

「な~んでデザートも食わずに帰るんだよ!あの店のスフレ、すんげぇ旨いって有名なんだぞ。」 左ハンドルの車内にて。 革のシートを少しだけ倒し、両腕で脚を抱えながらブツブツと不満を洩らす悠理。 そんな恋人をチラと一瞥しただけで、言い訳...