読み切り作品

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Snow storm(後・2)

(前) (中) (後・1) ※思ったより長くなりそうで分割しまくってます 朝が来た……とはいえ天気はさほど回復していない。 窓を揺らす風が少し弱まったくらいで、相変わらずの雪が降り続いて...
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始まりの夜(ショート)

いつもなら、おなかがすいたと喚くだろう彼女も、さすがに今夜ばかりは借りてきた猫のようにおとなしい。 互いの気持ちに気付いたのは高校三年の冬…… それから幾度となくぶつかり合い、傷つけあい、現実逃避を繰り返したが、一年経った頃、素直な気持...
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健康の極意(ショート)

なぁ、清四郎。 なんです? 今年の桜も綺麗だったなぁ。 そうですね。例年より少し早咲きでしたが。 うん、散るのも早かった! ………あっ!しまった!桜吹雪の中で遠山の金さんごっこすればよかったかも。 い...
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戸惑いと変化とその結果(後・R)

前編 ▲後編はR作品 明らかな戸惑いを、悠理の瞳はもの語っていた。 ヘーゼルカラーのそれは不安げに揺らめいている。 水の中の木の葉のように。 ほんのりと紅く色付いた瞼。 きっと飲みすぎたワイン...
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Gratification

────肌寒い朝だった。 雨が降りそうだ……と思ったが、傘を持たずに玄関をくぐる。 気温は5度、いや8度はあるか。 今冬買ったばかりのコートはまだ少し早かったかもしれない。 街まで小一時間の散歩。 帰りはおそらく荷物に...
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戸惑いと変化とその結果(前)

『僕たちもそろそろ落ち着く所に落ち着きましょうか。』 まさか、それがプロポーズの言葉とは…… 剣菱悠理27歳。 結婚適齢期と言えなくもないお年頃。 友達以上彼氏未満の男が一人。 気の...
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Snow storm(後・1)

※Rシーンあり ▶Snowstorm(前)(中)
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彼の思惑

※ショート 「あっちぃなぁ。なんで夏休みに補習なんか受けなきゃなんないんだよ!」 日本有数のお金持ち、剣菱財閥の令嬢・悠理くんを悩ませる問題。 それはお勉強が出来ないということ。 ―――くっそ…、ほんとなら今頃、...
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夏遊戯

※久々のショート ミーンミーンミーン ジジジジィィ…… 混在する蝉の声。 照りつける太陽に負けじと声を張り上げる。 ミンミン蝉なんてまだ生息していたのか。 子供の頃はほとんどがソレだったはずなのに、今じゃ懐かしい...
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青い夏の日(前)

「清四郎君!」 世の中の大半の男がその姿に目を瞠らせることだろう。 アイドル顔負けの可愛さと、程良い肉感の艶めかしいボディ。 色白の肌はきめが細かく、化粧っ気がなくともパッチリとした目鼻立ちが愛くるしい。 薄紅の...