清四郎と滞在している別荘は、沖縄の離れ小島にある。
母ちゃんの我が侭で建てられたそこに約一ヶ月。
朝も、昼も、晩も・・・・ほとんどシテばっかり。
下着も着けず、ヤツのシャツだけ羽織って。
食べて、寝て、起きたら即挿れられて、ヘトヘトになったらまた寝て・・・・。
風呂に入る時だって、清四郎と繋がったまま。
中に出した物を掻き出すように、激しく貫かれる。
いつも熱をもった其処が、
清四郎の指とアレで、ぐちゃぐちゃにされて、
もう自分の身体とは思えないほど、蕩けてる。
どうしよう、戻れなくなったら。
このバカンスが終わったら、また別々の生活なのに。
どうしよう、欲しくて堪らなくなったら。
こいつはいつも忙しいから、こんなにも一緒に居られる時間は珍しいのに。
今までは週に一度が当たり前だったデート。
毎日一緒だなんて・・・・想像もしてなかった。
一日中、求められるだなんて・・・・そんな嬉しい期待、抱いた事も無かった。
「何、考えてるんです?」
跪き、搔き混ぜられる小さな穴が、清四郎を求め、ひくついている。
さっきまで入ってたのに、もう欲しくなっちゃってるだなんて、きっとバレバレなんだろうな。
「・・・・・・・・・あたい、どうしよ。」
「何が?」
「東京に戻ったら・・・・・どうしよ。」
「不安なのか?」
「不安だよ!こんな身体にされたら・・・・・当たり前だろ!?」
おまえはいつも忙しいのに。
きっとまた、あたいだけが寂しい思いをさせられるんだ。
もやもやした心と体を放置されるんだ。
「願ったり、ですよ。」
「え?」
「僕から離れられないのなら、作戦通りだ。」
「な・・・何言って・・・・」
一気に抱え上げられた身体は、求めていた物で埋め尽くされる。
乾く間もなかった穴がぴったりと吸い付くように清四郎を捉え、腰から下が溶け、一つになったような感覚に見舞われた。
「一緒に暮らしましょう。婚約でも、結婚でも何でもいい。毎日おまえの顔が見たい。おまえを抱きたい。僕の側で寝て欲しい。」
目から鱗の展開に驚いている暇もなく、清四郎は突き上げる。
「あっ・・・んっ・・・・!」
性器同士が擦れ合う度、きゅんきゅんと切なく疼く身体は、快感に追い立てられる。
激しい動きになればなるほど水飛沫が飛び、床に小さな水たまりを作った。
もっと深くても良い。
もっと乱暴でも良い。
清四郎が求めてくれるのなら、それがあたいの幸せだ。
ヤツにしか感じない強い欲望。
グチュグチュに掻き回され、理性も本能も一緒くた。
頭が真っ白になると同時、清四郎の首にしがみつき、噛みついた。
「っつ・・・・!襞が震えてるな。 そろそろイきそうか?」
「あ・・・・あ・・・・・・い、イク・・・・」
「さっきの返事は?」
「・・・・あ・・・・お、オーケーに・・・・・き、決まってる。ああっ!ま・・て・・・・・ひっ・・・もぅ・・・・だめぇ・・・・!」
「いい子だ。」
暴力的なほど激しい動きなのに、言葉だけは甘いお菓子のように優しい。
清四郎の飴と鞭。
直後、塞がれた唇から熱い舌と唾液が忍び込んできて、あたいは息を奪われたまま意識を失った。
白い世界のまだ向こう。
永遠の幸せが─────きっと待っている。