ぐったり・・・・・
もう、動けない・・・
あたいの身体はヤツの思うがまま。
男って、男って・・・・なんてドスケベなんだろう。
それとも清四郎だけ?
そういや、こいつ、ムッツリだもんな。
解ってたはずなのに、解ってなかった。
男の本性。
こっちは初めてだってのに、いやらしいキスしやがって。
清四郎の唾液なんか飲みたくなかったのに、喉の奥までこじ開けられて、そこから無理矢理。
舌の根元にまで吸い付いて、呼吸困難当たり前!
まったく!死ぬかと思ったぞ。
耳も、首も、肩も、綺麗な歯で甘噛みされた。
「全部、食べてしまいたい・・・」
ぞっとする台詞と共に。
清四郎の大きな手。
それは大好き。
その掌だけはすごく優しくて、ちっちゃな胸も、腕も、腰も、丁寧になぞられた。
温かいな。
気持ち良いな。
清四郎があたいのことを愛してくれてるのが解る。
「好き・・・・?」
「愛してます。」
「んん・・・・好きって言って?」
「好きです。悠理が大好きです。」
言葉なんかどうでも良いけど、「好き」って発音があたいはスキ。
特に清四郎の口から零れる、そんなちょっぴり幼い台詞が胸にグッとくるんだ。
思考はどんどん蕩けていく。
足を開かされ、あり得ない場所を啜られても、抵抗できなかった。
気持ちよすぎる・・・・
どうしよう。
おもらししちゃったら・・・・。
でもヤツは必死に音を立てていて、あたいの啜り泣く声も聞こえちゃいないみたい。
「ああ、美味しい・・・悠理・・・・。まるで果物ですよ。」
んなわけないのに・・・。
清四郎はうっとりとそう告げた。
足の指を一本ずつ舐られて、身体はじんじんと痺れてくる。
声は枯れ果て、それでも何かを懇願するように、口を開閉させていた。
「綺麗です。どこもかも・・・おまえは最高に美しいです。」
ほんと?
あたいのこと、綺麗って言った?
嬉し泣きすると、清四郎はにっこり微笑んだ。
整った顔に、優しい笑顔。
かっこいいな・・・こいつ。
普段のポーカーフェイスも悪くないけど、飾り気のないこんな笑顔は特別な感じがする。
ようやく起き上がった清四郎はシャツを脱ぎ去り、ベルトに手をかけた。
ああ、そういえば、そのベルト・・・この間のデートで買ってたよな。
なんてどうでもいいことを思い出す。
だけど、夢見心地はそこまで。
見せられたブツは・・・・・・・・・
想像していたよりも遥かにデカかった。
あたいだって、男のおち●ちんを見るのが初めてなわけじゃない。
父ちゃんのも、兄ちゃんのも・・・大昔はお風呂や温泉で何度か目にしたことがある。
でも・・・・え?こんなえげつないもんなの?
意外と派手な下着から飛び出た褐色のソレ。
清四郎と同じ髪色の・・・・陰毛。
浮き出た血管。
張り出た傘?
・・・・・・・・・・んなもん入るか?
ガッチガチに硬そうなそれを、ヤツは二、三度、扱いて見せた。
「ひっ・・・・・」
さらに膨張する。
「・・・・コレを今から入れるんですよ?」
「は、は、入んの???」
「大丈夫。ぐっしょりと濡れていますから。」
『あたい、死なないよね?』
目だけで訴えると、清四郎はちょっとだけはにかんだ。
「あまり長く出来ないかもしれません。最初から感じさせることも・・・難しいかな?」
「う、うん。」
よく解んないけど、取り敢えず頷くしかない。
「行きますよ。」
手で支えられたその恐ろしい棒は、あたいのあそこで何度も何度も擦られた後、ゆっくりと侵入して来た。
「あ・・・あ・・・・・・うそ・・・・・ちょ、ちょっと・・・・待ってぇ・・・」
「痛みますか?」
痛い・・・っていうか・・・・引き裂かれる感じがするんだけど?
声なき声で訴える。
「ゆっくりしますから、僕に掴まって・・・」
先っぽだけでもすごい圧迫感。
涙が自然にボロボロと零れる。
みんな、こんなコト、ほんとにしてんの?
ずず・・・と進んでくる凶器に、狂いそうなほど心臓が跳ねる。
「あああ!!!せいしろっ・・・!!!!」
精一杯叫んだところで、その進行が止まるはずもなく・・・・
「ああ、悠理・・・・・・・悪い・・・・ごめん・・・・ごめん・・・・」
繰り返し謝る清四郎の頭をしっかり掴みながら、あたいは耐えに耐えた。
こんな苦痛・・・・生まれて初めて。
・
・
どれほどの時間が経ったのか・・・
涙を吸い取る清四郎の顔をぼんやりと眺める。
お腹の奥深くまで突き刺さったそれは、時々ビクビクと反応するけれど、清四郎は動こうとはしなかった。
「・・・・・悠理、辛かったでしょう?」
「・・・・・・・・・・。」
何も言えないけど、何か言いたくて、首を横に振る。
汗だくの身体はお互い様。
清四郎・・・・・
清四郎・・・・・
あたいだけが辛いんじゃないんだね。
「もう・・・・終わり?」
「・・・・・・・・いいえ。」
「じゃ、続き、シテいいよ・・・・。」
震える唇でそう言えば、とっても甘いキスが降ってきた。
好きだから、
愛してるから、
こんな痛みにも耐えられる。
そっか・・・・・
世の中の恋人たちは、みんなこうして、優しくなっていくんだな。
そんなことを呟けば、清四郎は「そうですよ・・」と小さく答えてくれた。
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