彼女の賭け(R)

「今回は残念でしたね。」

「ふん………どうせ馬鹿にしてるくせに。」

「馬鹿になどしていませんよ。」

「嘘だ。」

「してません。よく頑張ったことを知っていますから。」

「で、でも結局あたいは………」

「最下位から二番目、ですね。」

「うぅ~~~!5人は抜くつもりだったのにぃ!!」

「頑張ったことは決して無になりません。次へ繋げればいいだけの話です。」

「・・・・・。」

「それとも………もう頑張りたくない?折角僕に告白してくれる予定だったのに?」

「…………えっ!??」

「魅録から聞きましたよ。順位が少しでも上がったら、告白するんだっ!って意気込んでたことを。」

「みーーろくーー!あんにゃろぉ!」

「で、どうなんです?結構楽しみにしていたんですけどね。」

「た、た、たのしみ!?」

「ええ。」

「せぇしろ………」

「全く…………可愛い賭けをしたもんです。」

「あっ………」

「たとえ最下位であろうとも、僕はおまえを…………」

チュッ

「………愛しいと思っているんですよ。」

「ほ、ほんとぉ?」

「でも折角ですから、次は少しでも順位を上げましょうか。大丈夫。これから毎日付きっきりで教えてやりますよ。」

「ま、毎日!?」

「目指すは20人抜き、かな?」

「無理、ムリだって!!」

「おや?諦めるなんておまえらしくもない。」

「でも………」

「マンツーマンで優しく教えてやりますから。色んなことを、ね。」

「う?…………うん。」

果たしてお馬鹿な悠理は、清四郎の思惑通り順位を上げたのか?
ここから先は皆様の想像にお任せしたい。