まだまだ青春シリーズ邪魔する者は馬に蹴られろ!(前編) マギタ王国は地中海に浮かぶ小さな国だ。 主な資源はアレキサンドライトなどの鉱石と僅かな石炭のみ。 乾いた土地では多くの作物は育たず、ほとんどの食材を近隣諸国からの輸入に頼っていた。 人口も年々減り続けていて、今や若者はヨーロッパ大陸へ... 2019.11.20まだまだ青春シリーズ
まだまだ青春シリーズまだまだ青春 新緑の頃も過ぎ、梅雨が差し迫る学園にて。 いつものメンバーは、いつもの場所で、まったりと過ごしている。 最近の高校生は発育が良い。 美童の鼻の下がグンと伸びるわけもそこにあった。 「いやぁ~、今年の新入生は特に良いよねぇ♡」... 2019.11.20まだまだ青春シリーズ
眠り姫は僕のもの眠り姫は僕のもの それは、まさしく眠り姫を起こす王子そのものだった。 初夏の清々しい風がそよぐ中、ポプラ並木の一角、木陰に置かれたアイアンベンチは彼女の居眠りスポット。 講義が面白くない日はいつもそこで横たわっている。 年頃の女性とは思えない行いだ... 2019.11.20眠り姫は僕のもの
道場小話道場小話5 「さすがにわしも年でのぉ。………弟子を増やすのはもう無理じゃわい。」 「んな固いこと言わずにさぁ~。あたいだったら水くみも鶏の世話も経験済みだし、じっちゃんの肩だって揉んでやるじょ?」 「ふぅ………確かに、嬢ちゃんほどよく動く弟... 2019.11.20道場小話
道場小話道場小話4 いくら──── いくら和尚から技を聞き出したいにしても、あんなことまでする必要性があるのか? さっきから肩、腕、腰、足………全てをマッサージして回る悠理。 媚びるようにヘラヘラと笑いながら。 まるで丁稚奉公に来た小僧だ。 ... 2019.11.20道場小話
道場小話道場小話3 試合に負けた清四郎なんて、初めて見る。 落ち込んでるよな。 プライド高いもん。 でも─── 仕方ないよ。 足首ひねってんじゃん。 脇腹も打撲してんじゃん。 夕べ飲んだ帰り、酔っぱらいの車に轢かれ... 2019.11.20道場小話
道場小話道場小話2 「ふぉっふぉっふぉっ。嬢ちゃんもなかなかやるのぉ。清四郎がほれ、余裕を欠いておるわい。」 「じっちゃん!早く攻撃の仕方、教えてくれよ!このまんまじゃ、いつまで経ってもあいつに勝てないじゃん!」 「わしゃ知らんもーん。第一... 2019.11.20道場小話
道場小話道場小話1 「おや、早速来ましたね。」 「お、おう。」 よほどハードな鍛錬をこなしていたらしい。 いつもの隙のない髪型はすっかり乱れ、清四郎は汗だくの状態で悠理を出迎えた。 「午後の部では師範代が一対一で組み手をしてくれます... 2019.11.20道場小話
IF 悠理が菊正宗家に嫁いだら(VS大叔母)IF 悠理が菊正宗家に嫁いだら(VS大叔母) 「せぇしろぉ………まだ歩くのかよ。てか、ここん家、庭でかすぎ!」 「おまえが言う台詞とは思えませんな。」 「うちは玄関先まで車つけれるもん。なぁ、この竹藪…………いつまで続くんだ?」 二人は、京都の奥座敷と呼ばれる、ひっそ... 2019.11.20IF 悠理が菊正宗家に嫁いだら(VS大叔母)
IF 悠理が菊正宗家に嫁いだらIF 悠理が菊正宗家に嫁いだら 「なぁ、清四郎って義父ちゃん似?義母ちゃん似?」 家族揃っての夕食の後、風呂上がりの僕を待ち受けていたのはそんな質問。 先に浴びたという妻は、すっかりパジャマを着込み、ベッドに潜り込んでいた。 秋の夜長。 これから夫婦の大切な時間で... 2019.11.20IF 悠理が菊正宗家に嫁いだら