嘘も方便

嘘も方便

嘘も方便(3)

嘘も方便(1)(2) 剣菱の屋敷は夜でもそれなりの輝きを放っている。 厳重な警備体制に加え、家の主による装飾が一般家庭とはかけ離れているからだ。 やたらと広い玄関アプローチには、青銅で作られた龍が淡い光を浴びながらこち...
嘘も方便

嘘も方便(2)

嘘も方便(1) 「よっ。あんたが夜の街をうろつくなんて珍しいな。」 染み付いたたばこの香り。 高校生には見えない鋭い眼光と、無骨なファッション。 一見アウトローな彼だが根は真面目で、だからこそ僕たちと長く付き合えてい...
嘘も方便

嘘も方便(1)

ショート連載 高校三年の夏休み─── これで最後だと信じたいが、あいつがどんなハプニングを持ち込むかわからないので、確定事項ではない。 今日は久しぶりにESP研究会に顔を出した。 新メンバー二人迎え、いよいよ...