清四郎と悠理の子「悠丞」にはとっても大事な女の子が居て・・・・
南国の空の下で
「花清ちゃんと、悠花ちゃんは寝た?」 「うん。昼間遊びすぎたからね。ぐっすりさ。」 「なら…………これからは私たち二人きりの時間ね。」 「…………椿ちゃん♡」 ここは常夏の島、ハワイ。 あの後、プライベートジェット...
入学式
聖プレジデント学園中等部は、春爛漫のその日、入学式を迎えていた。 晴れ着を纏った父兄たち。 浮き足だった生徒。 そのほとんどが初等部からの持ち上がりだが、中学生という肩書きが心躍らせるのか、皆そわそわしていた。 新入生代表の挨拶...
同じ温もりで・・・・
悠丞君は鈍感で、自分では解っていないようだけど、人を惹きつける魅力がとってもある男の子なの。 善人、悪人の識別はほぼ100%正解だし、何故か相手の戦闘力を削ぐような空気感を醸し出しているのよね。 あれは確か初等部に入って間もなくのこ...
僕の中の火花
僕は剣菱悠丞。 中等部の最高学年となってまだ間もない。 新しいクラスメイトの顔と名前も、少しずつだけどなんとか一致するようになってきた───気がする。 先生達に至っては、間違えずによく覚えられるなって感心するよ、ほんと。 うちの...
僕のフィアンセ
僕の父さんと母さんは、この学園で伝説となった人達だ。 誰に聞いても知っている。 正直、ありがたいようなありがたくないような、微妙な感じ。 特に父さんとは何かにつけ比べられるため、居心地は良くない。 見た目だけそっくりの平凡な息子...