悠歌シリーズ

悠歌シリーズ

ADORE

※悠歌13歳のお話 「ん?これってラブレター?」 「あっ!」 聖プレジデント学園中等部に進級したばかりのプリンセスは、その美貌に拍車がかかり、日々異性の注目を集めていた。 年の割には大人っぽい悠歌。 ...
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archrival side story03

●悠世vs清四郎 小話 「おい、悠世・・・・一人で眠れないってどういうことだよ。おまえ来年には初等部なんだぞ?」 「だって・・・・」 「ん?」 「最近、こわい夢見るんだ・・・。おっきな雪男に追いかけられる夢・...
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archrival side story02

~♪♪♪ ━━━━今日は遅くなる。先に寝ていてください。 そんなメールを開いたのは7歳を迎えたばかりの幼きプリンス、悠世だ。 彼がここのところ興味を示す虹色の携帯電話は、もちろん母、悠理の所有物である。 知能指数の高い彼は難...
悠歌シリーズ

archrival side story01

「ママも一緒に遊ぼ~!!」 軽井沢に新しく建てた別荘に、家族揃ってやって来た剣菱一家。 百合子、万作、清四郎、そして悠歌と悠世。 悠理は駆け出す我が子を眩しそうに見つめていた。 今年三才を迎える悠世は元気一杯。 運動神経の...
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archrival~the beginning~

※「archrival」から時は遡り、悠世の生まれる前です。 その日の悠理はとにかく不調だった。 理由の一つとして、珍しく胃痛がすること。 そしてもう一つは夫の長期不在である。 かれこれ二ヶ月ほど姿を見ていない。 独り...
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archrival

その日、剣菱主催の晩餐会には多くのゲストが招待されていた。 世界各国の貴賓に加え、日本の主たる政治家達。 狙うマスコミやパパラッチが屋敷を取り囲む。 ここまでの顔ぶれが揃うことは、滅多にない。 彼らも必死だった。 現在、剣...
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greatest happiness

唇が微かに耳元に触れた感触で目を覚ます。 「おはよ、せぇしろ。」 「おはよう、悠理。」 外は雨か━━━ 曇天の空の下、囁くように滴る雨音が更なる眠気を誘うが、それに身を任せてはいられない。 今日は悠歌の誕生日。...
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夫婦小話

「なあ、清四郎。」 おや、今日は随分とご機嫌斜めのようですね。 「どうしました?」 珍しく早めに帰宅した僕は、ネクタイを外しながらそう尋ねる。 「あたいってやっぱ女に見えないのかなぁ?」 「は?」 「...
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gaze(熱視線)

抜けるような青空と、輝く太陽。 東京の初夏にしては爽やかなその日。 聖プレジデント学園幼稚舎では、子供達の甲高い声と親たちの歓声が響き渡っていた。 赤と白。 オーソドックスに分かれた二色のハチマキ。 クラス対抗リレーは小さなト...
悠歌シリーズ

Parental love

小学生の悠歌とその親たち 聖プレジデント学園初等部では、夏休み明けの子供たちが、それぞれの思い出を語り合っていた。 裕福な家庭の彼らは、一般人が羨むほど豪華な夏休みを過ごしている。 ハワイ、フランス、シンガポール、モルディ...