悠歌シリーズ

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母の日

母の日の剣菱邸 悠歌「ママ、はい!これ。私と悠世からのプレゼント。」 悠理「お!サンキュー!今年は何だろ?」 悠歌「悠世がデザインしたのよ。何日もかけて。」 悠理「へぇ~、悠世が?楽しみだな。」 悠世「...
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I Saw Mommy Kissing Santa Claus

※悠歌シリーズ。クリスマス番外編。(悠世視点で) その日の夜。 とても寒かったこと・・・覚えてる。 外は雪で真っ白。 だけど家の中は暖かいから、窓ガラスが結露して、しっとりと曇っていた。 その頃の僕は、まだサンタク...
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Friendship(クリスマス作品)

※悠歌シリーズ。10歳時の彼女とその家族。 「みんな、冬休みはどこ行くの?私はパリのおばあちゃん家。」 「わ!いいなぁ。あたしなんか香港だよー。ママの買い物に付き合わされるだけ。」 「そういえば、悠歌ち...
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ショッピング

※母娘ショート 「ママってば全然解ってないんだから!」 「そうかぁ?あのシャツ、かなりイケてたと思うけどなぁ。」 「休日にあんなの着てるパパ、私ヤダ!」 「むぅ。………だからってあんな地味なヤツ………...
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ざわつく入学式

※小話 「いいですね?たとえ男子生徒に声をかけられても一切無視すること。中等部にもなれば、よからぬ輩がわんさか居るもんです。」 「解ってるってば。だいたい私、男子には興味ないし。」 「あのな、男なんかどーで...
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I wanna be your friend.(前)

※第三者視点 剣菱財閥の令嬢、悠歌ちゃんは、誰もが憧れる存在で、中等部のほとんどの男子が彼女に想いを寄せていると言ってもあながち嘘じゃない。 才色兼備、スポーツ万能。そのくせツンケンしてなくて、性格は非常に明るい。 多少フ...
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夏の夜の小さなお祭り

※夏祭りショート お囃子の音。 熱気漂う中、赤い提灯が屋台を彩る。 地元のお祭りなんて滅多に来ないけど、今日はママの代わりに私がパパのお相手。 綿飴 焼きそば かき氷 ついでに輪投げで景品を当てるのもいいか...
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Forgetting

※悠歌、九歳 しまった──── その日、帰宅してすぐの清四郎は眉間に深い皺を寄せ、後悔した。 今日は愛娘、悠歌の学習発表会。 “歴史的音楽家たちの代表曲について”や“彼らのおもしろエピソード”を調べ、父兄たちの前で発...
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Mr. Right

※悠歌・十二歳の夏 仲の良い母娘は南の島を訪れていた。 青い海。 白い砂浜。 広がる珊瑚礁には色とりどりの魚が戯れている。 観光客は選ばれし者のみ。 ホテル所有のプライベートビーチは美しく保たれ、他のどの場所より...
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Fireworks

※悠歌4歳時の小話 「おかえり、清四郎。」 「ただいま。………おや、悠歌は寝てしまったんですね。」 「30分前までは起きてたよ。“一緒に花火するんだ”って。」 「それは悪いことをしました。帰り際の余計...