長い間生き続けるサキュバス。
目を付けられた清四郎は?

第三話
泣き腫らした顔は、自分でもうんざりするほど不細工だった。 悠理は自室の洗面所で涙を流し去り、無理矢理口角を持ち上げる。 恋を強く自覚したと同時に失恋。 胸が張り裂けるほどの辛い痛み。 しかし、いつまでも泣くのは性に合わない。...

第二話
「はぁ~・・やっぱり主さんは最高。」 女は赤い舌でペロリと唇を舐め上げ、満足そうに口端を上げた。 いつしか夕陽は落ち、部屋は薄闇に包まれていた。 普段は清浄な空気が漂う寝室に、微かに血の香りが零れる。 むわっと澱んだ空気がこ...

第一話
━━━━ん? その日、親友の肩に異様なほど長い、黒とも焦げ茶ともつかぬ一本の髪の毛を見つけたのは、魅録が彼のパソコンを覗き込もうと腰を屈めた時だった。 野梨子のものでは勿論、ない。 かといって彼の姉にしては長すぎる。 常日頃...

序章
~序章~ 「また一人殺されたんですって!これで5人目よ?ほんと物騒な世の中よねぇ。」 週刊誌を捲りつつ、可憐がぼやく。 美童は放課後のデートの下準備に余念が無く、魅録はメカニカルな雑誌に夢中な様子だ。 野梨子は悠理におやつを...