暴力的な世界で育った娘に目をつけられた野梨子。
そんな彼女を不運が襲う。
本編~第七話~
七 使い慣れた無線機をいつものように弄っていると、これまた馴染みの仲間がコンタクトをとってきた。 深夜一時の出来事。 “魅録さん………ちょっと気になることが………” 相手がいつになく躊躇った感じで話すため、魅録も...
本編~第六話~
六 時は遡り──── 悠理達は華やかなパーティが終わった後の二次会を楽しんでいた。 週末の夜ともなれば、どこもかも貸し切り状態。 そんな中、洒落たダイニングバー全てを借り切って盛り上がる集団が、悠理達だった。 ...
本編~第五話~
五 魅録は黒づくめの男に囲まれていた。 初七日なのだから当然といえば当然。 自身も礼服に身を包み、ご仏前を差し出したばかりだ。 剣菱百合子は顔馴染みの幹部に分厚い其れを渡していた。 姉御よりも姉御らしい風格は周りの者を圧倒する...
本編~第四話~
四 鏡に映った自分は、もう以前の自分ではないような気がする。 野梨子は寝間着の前を静かに開き、赤く腫れた肌をじっくりと見つめた。 障子からは否応無しに朝日が透けてくる。 鏡台に光が反射し自分を照らすけれど...
本編~第三話~
※このお話から少々陵辱的なシーンが加わります。ご了承ください。 参 武富組若頭、芝は夜遅くの電話を嫌う。 とはいえこんな稼業だ。 急な連絡を無視するわけにもいかない。 「何だ?」 不機嫌そうな声で...
本編~第二話~
弐 裏社会を極めた男達が集うその日。 武富麻雪(たけとみ まゆき)は突然すぎる衝撃に顔をしかめ、胸を手で覆った。 それほどまでに激しい引力で惹きつけられる。 ピンク色の髪と鋭い眼光。 野性的な男らしい顔立ちはそれで...
本編~第一話~
前置き この作品は、サイトの読者様でもある若菜様のご友人の提案をアレンジしまくった上で、書き綴ったものです。 内容は少しダークですが、最終的にはハッピーエンドとなりますのでご安心下さい。 いつもののほほんラブ・・・という感じではあ...