好きだから・・・・・

「せーしろーの馬鹿!!スケベ野郎!」

「おや、スケベな僕が好きなんじゃないんですか?」

「違う!好きじゃないもん!この女ったらしめ!」

「む?いったい僕のどこが女たらしなんです?」

「だーかーらー!さっきも言ったろ?き、今日、カフェテリアで女とじっくりべったり喋ってたじゃんか!あいつ、学部でも有名な男好きなんだぞ?」

「それで?」

「そ、それで、って…………さ、誘われてたんだろ?妙に楽しそうだったし……なんか約束っぽいことしてたじゃん。」

「ええ、約束しましたよ。うちの病院の医者と食事会のセッティングすることを。」

「………………へ?」

「独身の医者と知り合いたいというので、仕方なく。ま、所謂、合コンですな。」

「合コン……………そ、そうなんだ………」

「彼女は……………僕とおまえの間に割り込んでくるほどの猛者ではありませんし、そこまで非常識な男好きでもないんです。人の噂を鵜呑みにするのは愚かなことですよ?反省しなさい。」

「…………ごめん」

「まあいいです。僕のことを好きだから、怒ってやきもち焼いたんでしょうし、好きだから誤解してしまうんですよね?」

「う……………う、うん。」(照)

「素直でよろしい。」

Kiss♡

 

無論、逆の立場に立った清四郎が、手のつけようがないほど嫉妬するなんてことは、お約束である。