「ほんと、あんたにそっくりよね。」
「悠理の寝顔とまったく同じだよ。」
「可愛らしいですわ。色も白くて………きっと美人になりますわよ。」
「性格まで母親に似ちまったら大変だけどな。」
「悪かったな!どーせ頭も似てくれるなって思ってんだろ?」
「「「当然。」」」
「でもさ、この子、清四郎の要素がどこにも見あたらないよね?まるで悠理が一人だけで作ったみたいだ。」
「失敬な!きっちりたっぷり僕のものを注ぎ込みましたよ!」
「「……………サイテー」」(可憐&野梨子)
「それに遡って計算してみると、ちょうど新婚旅行でフランスの古城に滞在していた時なんですよね。あの時は丸々一週間、ベッドで過ごしましたから間違いありません。ふふ、思い出すだけで………興奮しますね。」
「うわぁ、なんか想像したくねぇ。」
「ハネムーンだもん、当然だよ。」
「こいつさぁ、“子供はまだいい”って言ってたくせに、興奮しまくって失敗しちゃったんだ。それから開き直ってずっと中●し。」
「「…………気持ちは解る。」」(美童&魅録)
「わからないわよ!!」
「汚らわしい!」
「清四郎に似たら、こんなぶっ飛んだ性格も受け継いじゃうかもね。」
「悠理に似てもたいがいだぜ?」
「あまり想像したくありませんわ。」
皆の心配を余所に、彼らの子供はすくすくと、比較的真面目に育っていった。
問題は母親譲りの特殊能力と、父親譲りのポーカーフェイスだけ。
「あ。あの女の子、また来てる。」
「ヒィィィー!」
「あのおばあちゃん、ママに用事があるみたいだよ?昔会ったことあるって。」
「知らない!あたい、知らない!!」
出産後、あれだけ悩まされていた霊能力がすっかり無くなってしまった悠理。
彼女にとって、それはとてもとても大きな問題だったという。
「あそこにほら…………足のない………」
「やめろぉーーー!!」