清四郎:「悠理が好きです。」
野梨子:「もっと情感をこめませんと・・・」
清四郎:「悠理が、好き・・です。」
野梨子:「弱気な感じがしますわ。」
清四郎:「悠理が、好きだ!」
野梨子:「・・・・清四郎らしくありませんわね。」
清四郎:「はぁ・・・難しいですね、やはり。」
野梨子:「心に響くような告白をしませんと、彼女は射止められませんわよ?」
可憐:「ねえ・・・ここに本人が居るって教えてあげた方が良いかしら。」
美童:「いや、もうちょっと見ていよーよ。こんな面白い場面、そうそうないからさ。」
魅録:「・・・・バレたら確実に殺されるな、俺たち。」
悠理:「・・・・。」
可憐:「良かったわね、悠理。これで両想い確定じゃない。」
美童:「悠理も一生懸命告白の練習してたもんね、魅録相手に。」
魅録:「ああ・・喧嘩売られてるみたいな告白だったぜ。」
悠理:「わ、悪かったな!」
部室の扉を挟んで声をひそめる仲間達は、飛び出していくタイミングを計りかねたまま、清四郎の愛の告白を聞き続けた。