AIBU(R)

  1. こんなの………恥ずかし過ぎるよぉ!

ピチャピチャ………

どっち?

どっちの音?

手に余るエラの張った怒張がピクピクと震えながら、その力強さを誇示している。
ぬるぬるとした唾液にやらしくテカる恋人の逞しい性器。
もうどのくらいこうしているのだろう。
朧気に目を開いた悠理は、時の感覚を手繰り寄せようとした。

20分?30分?

だらしなく開いた脚の間を、清四郎はしつこく舐め続けている。
イク寸前まで追い上げ、唇を放すといった残酷な寸止めに、汗だくの体が男の腹筋をねちょっと滑る。

意地悪な奴だとわかっていた。
見た目よりスケベだということも。

そんな男に惚れたのが運の尽き。

もどかしさに腰を揺らすも、清四郎は決して止めようとはしない。
器用な舌使い。
経験値を感じさせ、憎たらしくなってしまう。
けれどそれ以上に与えられるのは快楽。
止めどなく溢れる愛液を旨そうに啜り上げ、襞の隅々までをもその唇で愛撫する。

「ひゃぁ………ん!」

「こら、さぼるな。」

「せぇしろぉ、あたいもう駄目ぇ。」

あられもない格好で快感だけを追う自分は、恥じらいなど感じている余裕もない。
弄ばれた小さな粒が痛いほど膨らんで、早く早くと急かしている。
ふぅっと息を吹きかけられるだけで、どろりと粘液が垂れる。
欲情した熱い身体。
清四郎じゃないとこの熱は鎮まらない。

「どうしてほしいんです?」

「入れて………もうコレが欲しいよ…。」

恥を忍んで告げれば、彼はぐいと腰を突き出し、咥えるようアピールしてきた。

「あと5分、我慢しなさい。さあ、口に含んで……」

仕方なく頬張る。
根元まではさすがに無理。

悠理は何度も上下させながら、更なる唾液でコーティングする。
喉の奥を突かれ、嘔吐くも、清四郎は平然と突き動かす。

「かはッ!ひ、酷い!」

「これは罰です。おまえが他の男にその肌を触れさせた事への………ね。」

「あ、あれは!」

確かに彼女は油断した。
新歓コンパで、テニスサークルに所属するイケメンに肩を抱き寄せられ、耳に囁かれたのだ。
「君みたいな元気が娘が好みだ」と。
男に言い寄られる事は慣れていない。
かちんこちんに固まった悠理を、清四郎の冷たい視線が捉えていた。
嫉妬深い男の怒りが静かに燃え広がり、そのままホテルへと連れ込まれ、この状況。

「………………あたいが悪いのかよぉ。」

「おや、反省が見当たらないな。」

「あ、ううん!嘘!ごめんなさい!」

意地の悪い男は膨らみきった真珠に歯を立てる。

「ひゃぁあああ!!!!」

悲鳴と共に崩れた身体は刺激の余韻に痙攣し、たとえ清四郎の顔が甘い蜜で濡れそぼっていようがお構いなし。

「あ………あぁ……………」

ヒクヒクと涎を垂らす悠理を持ち上げ、仰向けにさせる。

「悠理、これが欲しいんでしょう?」

彼の言うとおり、尊大に勃ち上がったそれが、今は何よりも欲しかった。

「ん……欲しい………入れて?」

「自分で大きく脚を開きなさい。中が見えるほどにね。」

おずおずと開かれた長い脚。
瑞々しい桃のような彩りに、これ以上の我慢は不必要。
直ぐ様猛々しい雄が、どろどろに溶けた壺へと埋め込まれていく。

「ああ………あ………すごいよぉ………」

「僕を怒らせた罰です。覚悟は良いですね?」

コクコクと頷く彼女に、果たしてこれが罰になるのだろうか、と清四郎は考える。

………まあ、いい。泣き喚き、懇願しても、よがらせ続けてやる。
たとえ快楽の地獄に堕ち、壊れたとて、悠理は僕だけのものだ。

悠理はただただ喘ぐだけ。
彼の独占欲を思い知るのは、もう少し先のこと。