二人は初めての旅行に来ていた。
遠く離れた南の島の、あまり人気ひとけのないホテル。
ただひたすらお互いを貪るだけの旅行。
「やっ・・・!」
「そろそろ慣れてくれませんかね。ほら・・・そんなにも怖いモノではないでしょう?」
「怖いっていうか、熱くて・・・・・何か・・・・変な感じなんだもん。」
「すべすべしてませんか?肌触りは悪くないと思うんですが。」
「・・・・・そ、そうだけど、ビクビクしてるし、血管浮いてるし・・・・やっぱ変だよぉ・・・」
「男は興奮すれば皆こんなもんです。しかし、悠理の手は気持ち良いですね。しっとりと柔らかくて・・・」
「そ、そう?」
「もう少し上下に・・・動かしてくれますか?」
「あ、うん。」
「そうです・・・・ああ、良いですよ・・・・。あっという間に達してしまいそうだ。」
「それって・・・’イク’ってこと?」
「・・・・・ええ。おまえの手の中にこのまま吐き出したい。」
「うげ~・・・・」
「そこまで嫌がらなくても。・・・・・・・・・なら胸にかけてもいいですか?」
「む、胸ぇ?」
「駄目なら口に。」
「て、手でいい!!!」
「ありがとうございます。」
ほくそ笑む清四郎の顔は彼女から見えない。
飛び出した夥しい量の●液は、慣れない悠理の指をすり抜け、放物線を描くよう胸に到達した。
それだけに留まらず、あまりの勢いに驚き、口を開けてしまった彼女の舌までをも確実に汚してしまう。
「!!!」
「う、うぅ・・・気持ち悪いよぉ・・・・・」
涙ながらに訴える悠理。
そんな姿にこれまた萌えてしまった清四郎は、愛しさ全開で彼女を押し倒す。
もちろん夜が明けるまでノンストップ。
あれやこれやを教え込み始めた男の爛れた欲望は、美しい土地には不釣り合いなものだ。
色々後悔に苛まれた悠理であったが、二回目の旅行に誘ったのは彼女から。
本能のまま求め合えるエッチは、とにかく気持ちが良いと気付いたらしい。
こんな二人がケダモノカップルと呼ばれるまであと少し。
仲間達の白い目もなんのその。
甘く乱れた愛を育む。