「やっぱ、ちっちぇーなぁ。これがほんとにでかくなんのか?」
「なりますよ。ひと月経つ毎に、見た目も体重も変化していきます。」
「確かにあたいも生まれた時、すんげぇちっちゃかったから……こいつも似たんだろうな。」
「へぇ、今からは考えられませんね。ま、僕たちのどちらに似ても、最終的には大きくなるでしょうけど。」
「男だし、ぜーーったいでかい方がいい!シュワちゃんみたいに。」
「………体格で息子に負けたくはないんですが。」
「格闘技させようぜ?」
「…………力でも負けたくありません。」
「おまえが負けるわけないじゃん!年食ったら、じっちゃんみたいになるんだから。」
「それもそれで、複雑な気分です。」
「ふふ………楽しみだなぁ。早くおっきくなんないかなー。」
「気が早いですねぇ。………ま、僕としても鍛え甲斐のある息子に育って欲しいですが。」
「ほんとは女の子が欲しかった?」
「そんなことは。…………でも二人目は狙ってみましょうかね。産み分け方法は頭に入ってますし。」
「ま、まだ駄目だぞ!あと一ヶ月はダメ!」
「わかってますよ。………楽しみにしておきます。」